韓国スタートアップメディアのbeSUCCESS、国境を越えて起業家・投資家・提携企業を繋ぐプラットフォーム「Beginning」をローンチ

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THE BRIDGE のメディアパートナーであり、韓国のスタートアップ・ニュースメディアの beSUCCESS は10日、韓国スタートアップの海外進出をサポートする、データドリブンの国際ビジネスプラットフォーム「Beginning」をリリースした。Beginning は、海外の投資家、ビジネスパートナーなどと関係を結びたい組織や個人が、進出予定国の人脈が無くても、英語ベースのコンテンツとデータベースにより、適切なパートナーにアクセスできるチャンネルを提供する。

韓国スタートアップの立場からは、資金調達先や海外のビジネスパートナーを発掘するにあたり、韓国国内の投資家コミュニティのみならず、全世界へと領域を拡大する機会を得ることになる。システムの利用方法は簡単で、スタートアップが新たにプロダクトをリリースしたり、アップデートしたりしたときに、その情報を Beginning に入力すると、該当するバーティカルの投資家らに伝えられる。スタートアップがメールなど連絡先情報を更新すると、海外の投資家や企業から直接スタートアップに連絡できる機能を持っているのが特徴だ。

beSUCCESS は2012年から、韓国語と英語のメディアコンテンツを通じ、韓国スタートアップに海外進出に関する情報を提供してきただけでなく、beGLOBAL SEOUL や beGLOBAL Silicon Valley を通じて、グローバルなコミュニティを構築してきた。これまで蓄積したデータをオンラインで拡張するための一環として、Beginning を開発した。

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beSUCCESS の代表を務めるチョン・ヒョヌク(정현욱)氏は、次のようにコメントしている。

Beginning の最終的な目標は、国境を越えたビジネスチャンスの平準化だ。これを通じて、海外ビジネスの機会を誰もが広げられることを願っている。今後、韓国内外の組織や企業と積極的なパートナーシップを結び、シナジー効果を高めていきたい。こうすることで、国境を越えた非上場企業の雇用創出、資金調達、ビジネスパートナーの発掘などを可能にしたい。

現在、Beginning には約2,500社の韓国企業の情報と1,000社以上の東南アジア企業の情報、約100人の海外投資家や投資会社の情報が登録されている。beSUCCESS は Beginning を通じて、韓国内外のスタートアップや組織とのデータ連携、海外展開におけるビジネスサポートなど多角的な協力を拡大する一方、beGLOBAL に参加したスタートアップがその後も継続的に海外の投資家にアクセスできるよう、オフラインとオンラインの相乗効果を高めたいとしている。

beSUCCESS は先ごろ、シンガポールの政府系投資会社 Infocomm Investments(略称:IIPL)と IBM シンガポールで共同運営する IBM Watson アクセラレータプログラムに選ばれており、8月から Beginning のデータと人工知能技術を組み合わせ、国際的なビジネスソリューションの高度化に着手する予定だ。

(以下は、THE BRIDGE 編集部による加筆)

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同種のサービスとして、中国の Technode は Nodeble.com、シンガポールの Tech in Asia は Techlist をローンチしたが、いずれもサービスは既に終了している。

【原文】

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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