実績の積み上げが行政とのプロジェクトにつながるーー共創プラットフォーム「Blabo!」が今年も鳥取県と共同で特産品開発を開始

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共創プラットフォーム「Blabo!」を運営するBlaboは、鳥取から業務委託を受け、全国の生活者と共同で特産品開発をおこなう「とっとり『と』プロジェクト2016」を開始した。

同プロジェクトは2014年にスタート。鳥取県にある資源を活かすべく、全国に広がるBlabo!ユーザのアイデアを取り入れながら、特産品の開発を行ってきた。

生活者との接点をリデザインする、共創プラットフォーム Blabo! が鳥取県と行う地域商品開発「とっとりとプロジェクト」

2016年で3年目を迎える同プロジェクトは、累計で2600を超える数のアイデアが寄せられ、2015年までに鳥取県内13社の商品開発支援に結びついた。

こうした実績が評価され、「とっとり『と』プロジェクト」はグットデザイン賞2015や全国知事会先進政策大賞を受賞している。

行政とベンチャーの距離を縮めようとする動きが見られるが、なかなかすぐには実現しない。鳥取県との取り組みで成果を出し、他の行政機関とのプロジェクトもスタートしているBlabo代表取締役CEOの坂田直樹氏は、「実績の積み重ねが重要」だと語る。

「Blabo!では、過去に大手企業とのプロジェクトをいくつも実現してきました。実績になっていることはもちろん、その過程でセキュリティなどシステム面での安定性が強固なものとなりました。これが信頼につながり、行政とのプロジェクトがスムーズに始まったきっかけにもなっています」

実績があり、システムも強固なものになっていたからこそ、始まった行政とのプロジェクト。それも小さく始めることが重要だという。

「いきなり大きく始めようとしても、なかなかうまくいきません。まずは、小さくプロジェクトをスタートさせること。そして、1年目、2年目と実績を上げていくことでプロジェクトを大きくしていくことが重要です」

Blabo!ではプロジェクトのスコープには含まれていなかった商品開発にも積極的に着手。販路の開拓やマーケティングなどを行った結果、商品の売上が伸び、実績につながったという。

「実績を積み上げるフェーズでは、仕事には含まれていないことにも積極的に挑戦していくことが必要です。その挑戦が実績となれば、次につながっていきますから」

実績を積み上げてきたBlaboと、鳥取県との共同プロジェクト「とっとり『と』プロジェクト」は、今年で3年目。行政とベンチャーのコラボレーション事例として、引き続き注目したい。

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