中国企業コンソーシアム、イスラエルのソーシャルカジノゲーム Playtika を44億ドルで買収

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Above: Elad Kushnir (left) and Robert Antokol of Playtika. Image Credit: Dean Takahashi
上:Playtika の Elad Kushnir氏(左)とRobert Antokol氏
Image Credit: Dean Takahashi

(こちらの記事の抄訳です)

Giantが主導する中国企業のコンソーシアムが、イスラエルのヘルツリーヤに拠点を置き、Caesars Interactive Entertainment の傘下にあったソーシャルカジノゲーム企業のPlaytikaを買うために44億ドルを払うことを決定した。

Caesars は、負債を支払うために事業を売却すると発表した。

韓国のNetmarbleも43億ドルで買収を狙っていたと噂されていたが、他の入札者が現れたのだ。

コンソーシアムに含まれるのは、Giant、Alibaba Group Holdingの創業者Jack Ma氏が創業したプライベートエクイティファームのYunfeng Capital、China Oceanwide Holdings Group Co., Ltd.、China Minsheng Trust Co., Ltd.、CDH China HF Holdings Company Limited、Hony Capital Fundである。

この買収契約のもと、Playtikaはイスラエルのヘルツリーヤに本社を置いたまま独立して事業を継続し、現在の役員メンバーも引き続き日々の事業を進めていく予定だ。

Playtikaの共同創業者・CEOのRobert Antokol氏は次のように語る。

この取引はPlaytikaの独特のカルチャーと過去6年にわたって、世界最高レベルの魅力的で没入感があり、クリエイティブなソーシャルゲームのいくつかを一貫して設計、制作、運営してきた社員の革新的な精神を証明するものです。このコンソーシアムが我々にもたらすであろう商業的な機会、特に巨大で迅速に成長している新興国へのアクセスを提供してくれるであろうことに大きな期待を寄せています。これは全Playtika社員にとってすばらしいマイルストーンであり、このような強いパートナーと共に我々のビジョンを実行し続けられることの稀有な機会を心から重んじています。

Playtika はアルゼンチン、オーストラリア、ベラルーシ、カナダ、日本、ルーマニア、ウクライナ、米国にスタジオや事業所を置いている。

Caesars Interactive Entertainment の会長兼CEOのMitch Garber氏は声明で次のようにコメントしている。

CIEが買収した際には10人のスタートアップだった企業をグローバルリーダーへと成長させることができたのは、とてもやりがいのある経験でした。Playtikaは現在、非常に収益性の高い成長中の企業で1300名以上の従業員がおり、複数のトップレベルの収益を上げているゲームタイトル、数百万ものデイリーユーザーがあります。Robertは真にビジョナリーなイスラエルのビジネスリーダーです。すばらしい事業を作り上げただけでなく、私のこれまでのキャリアにおいても類稀な企業文化を作りました。

Playtikaは190カ国で600万以上のデイリーアクティブユーザーをもつ。創業したのは2010年だ。

1000名以上の従業員を有するPlaytikaは、ソーシャルカジノゲームビジネスの領域では勝者の一人だ。この領域で生き残っているスタートアップは多くない。

市場調査会社のEilers ResearchとKrejcik Gamingによれば、Playtikaは30億ドル規模のソーシャルカジノゲームビジネスにおいてナンバーワンの企業であるという。マーケットシェアは、2位につけるライバルのIGTのおよそ2倍だ。2016年の第2四半期、Eilersの推測ではPlaytikaは約2億4000万ドルの収益を出した。並外れた成長を続けてきた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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