終活もネットの時代、AmazingLifeが葬儀などの生前準備「ラストウィッシュ」開始

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葬儀や生前準備などのライフエンディングサービスを提供するAmazingLifeは8月29日、遺言作成から葬儀、墓、死後の手続きといった「終活」を資金と共に託すことのできるサービス「ラストウィッシュ」を開始したと発表した。

ラストウィッシュは同社が提携する行政書士、司法書士、弁護士が遺言書の作成支援をしてくれる他、毎日の健康状態を管理し、主治医や家族に報告してくれるよりそいダイヤル、葬儀料金の確定、墓や散骨などの意向、遺品整理や公共サービスの解約など5項目に渡って人生の終焉に関わる手続きを代行・支援してくれる。

料金はそれぞれ決まっており、組み合わせて生前に確定させることが可能。

また、これらの資金は専用の信託口座に預けることになっており、同社代表取締役の篠原豊氏によれば、万が一同社が倒産するようなことがあっても資金そのものは完全に保全されるということだった。

篠原氏によれば、高齢者の35%が預金が全くないか富裕層かのどちらかで、それ以外の65%のいわゆる中間層には適当なサービスが存在していない状況なのだそうだ。AmagingLife自体はこういったオーダーを受けて専門のプロにそれぞれ依頼する「クラウド型の葬儀社」モデルであり、終活という一種究極の状況下で発生しがちなトラブル(不明瞭請求など)発生を防ぐ狙いもあるという。

「日本人は79%が病院で亡くなり、さらに大部分がガンなどの病気で亡くなるので、死期の数カ月前に医師から家族が「そろそろ準備を」と言われそこから準備をされることが多いです。でも、実は亡くなる方の60%以上(東京でも30%以上)は「互助会」といって50から60歳代から自分自身で葬儀社を探して料金も積立てる方なんですね」(篠原氏)。

また、葬儀という極めてアナログな場面にもネットの利便性は浸透しつつあるということだった。

「提携している葬儀社はいま数十社になりました。お客様の約80%がクレジットカードで葬儀料金をお支払いいただいていて、50%以上が法事とかお墓・散骨など葬儀後の追加依頼をいただいています。大部分が亡くなる方の近くに住んで通い介護をしている娘さんなのですが、高齢者の方からの相談も増えていて、それを実現したのが今回のサービスです。ちなみに高齢者の方も、お子さんもそれなりの年齢なのですが、電話だけでなく、チャットやLINEでもご相談いただいたり、オウンドメディアをいつも読んでいただいていたりしますよ」(篠原氏)。

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