インターネット大手サイバーエージェント(東証:4751)の子会社で、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を展開するサイバーエージェント・クラウドファンディングは8日、都内でサービスローンチ3周年を祝うパーティーイベントを開催した。クラウドファンディング・キャンペーンの実行者、商品やサービスの流通関係者、メディアなど総勢300人以上が参加。amadana のビアサーバ、KURAND や菊水の日本酒など、会場内では Makuake で人気を集めるキャンペーンからも、食べ物や飲み物が供された。また、会場内には、現在資金調達中や商品出荷準備中のキャンペーンの商品も展示され、参加者の関心を集めていた。
ノミネートされた15のキャンペーンから、Makuake 上での資金調達額や活用度に応じて、サイバーエージェント・クラウドファンディングが選んだ「Makuake 賞」には、GOLD:A4サイズのスピーカー内蔵DJシステム「GODJ Plus」、SILVER:酔いをコントロールする学習型アルコールガジェット「TISPY」、BRONZE:「7つの習慣をボードゲームに」の3つのキャンペーンが選ばれた。入賞者には副賞として、Makuake でキャンペーン中またはキャンペーンが終了し商品化されたプロダクトが贈られる予定だ。



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Makuake の成長推移について具体的な数値は公表されていないが、公開されているクラウドファンディング・キャンペーンの情報をもとにした、データ可視化サイト「Visualizing.info」の集計によれば、Makuake の2016年7月現在の累計支援額は約15.7億円に上り、日本の主要クラウドファンディング・サイトの累計支援額に占めるシェアの20%を超えている。その成長スピードは、国内業界1位の READYFOR を着実に追い上げる勢いだ。最近では、新宿伊勢丹本店や渋谷モディの雑貨ショップ「Time mart(タイムマート)」とタイアップし、オフラインでも Makuake でキャンペーンした商品に実際に触れ合える機会を提供しているほか、十六銀行とは、キャンペーンの成功実績をもとに、融資判断を行うサービスを開始した。
THE BRIDGE で以前紹介したサービスや商品からも興味深い展開が生まれている。メガネに装着するガジェットで、ウィンクで写真が撮れる「Blincam」は先月 THE BRIDGE 英語版で紹介したが、これがきっかけとなってニュースサイト大手 The Verge や CNET などで取り上げられ、TechCrunch Disrupt SF 出展や Kickstarter キャンペーン開始に先立ち、アメリカで注目を集めているようだ。外食特化メディアの「favy」は、同社が運営するリアル店舗「C by favy」のプロジェクトの一環で、提携先の外食店舗で生ハムが月額2,000円で食べ放題となるサービスを展開、会場で提供されたプロシュートは参加者に絶大な人気を博していた。
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