スマホ上でデザインするだけで簡単にアクセサリーを投稿・販売できる「monomy」が正式リリース、アクセサリーの売上の10%が換金可能に

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monomy

ものづくりマーケット「monomy(モノミー)」を開発・運営する FUN UP が同プロダクトの正式リリースを発表した。

「monomy」は、2015年8月24日にプレリリース。1年のサービス提供を経て、投稿作品数が12万個を突破した。

正式リリースにあわせて、作品を販売すると売上の10%が収入として換金できる仕組みを導入する。

スマホでデザインするだけ、大変な製作は自社工房が担うアクセサリーのモノづくりマーケット「monomy」

簡単にアクセサリーを投稿・販売できる「monomy」

「monomy」は、ユーザがスマホ上でアクセサリーのパーツを自由に組み合わせて、簡単にアクセサリーをデザインできるサービス。3000種類以上の素材からパーツを選ぶことができ、オリジナルのブランドを立ち上げることができる。

利用例の中には、10歳に満たない女の子がアクセサリーをデザインし、販売して収益をあげたことがあるというから驚きだ。このエピソードからも、ユーザに使いやすいサービスとなっていることが伺える。

モノづくりの工程を効率化

作成したデザインは、購入できるようになっている。アクセサリーの受注を受けてから、monomyが自社で持っている工房で職人が1点1点手作りで製作。決済、配送、アフターケアまでも担当してくれる。最近では、専属のカメラマンをつけ、アクセサリーの出荷前に撮影も行い始めたことで、ユーザが作成したアイテムの物撮りも始めたという。

ユーザが自分のブランドとして作成したアクセサリーが売れた場合、金額の10パーセントがブランドオーナーの売上となる。これまで、売上はポイントとしてユーザに還元されていたが、正式リリースによって換金が可能となった。「換金が可能になったことで、さらにユーザの方に使っていただきやすくなりました」と、FUN UP代表の山口絵里氏は語る。

インフルエンサーの利用による盛り上がり

「monomy」は、一般のユーザにも利用されているが、モデルやスタイリストなどインフルエンサーと呼ばれる人々にも利用されている。

インフルエンサーが「monomy」上で自分のブランドを立ち上げ、フォロワーたちがアクセサリーを購入したり、「monomy」を知るきっかけとなっている。今後も、インフルエンサーの増加を考えているという。

コンテストタイアップの可能性

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山口氏が可能性を感じているのが、「コンテストタイアップ」企画だ。現在、企画を進めているのがウェディングパーティーにつけるアクセサリーをテーマにした商品コンテストを「monomy」上で実施する。

ユーザはテーマに合わせてアクセサリーをデザインし、ユーザからの評価と審査員の審査を経て商品化するデザインを決定するというもの。ユーザ参加型で商品開発を行うと同時に、プロモーションにもなる施策だ。

ブランドや雑誌、芸能人とのコラボなど、様々な広がりが考えられる。ユーザも自身のデザインが商品化されるとなれば、投稿のモチベーションも上がる。タイアップは「monomy」というサービスを盛り上げる柱となると考えられる。

誰でも「作れる」を簡単に

「monomy」は、現在素材を選んでアクセサリーを作るためのアプリとなっている。「monomy」を運営する過程で広がっている工場や職人とのネットワークは、アクセサリー以外にも広がりうる。

たとえば、家具工場と連携すればランプづくりが可能になり、靴職人等と連携すれば靴をデザインできるようになる。ユーザは今の「monomy」と同様に使いやすいUIで、様々なプロダクトを作ることが可能になる。

FUN UP代表の山口絵里氏
FUN UP代表の山口絵里氏

山口氏「フリマアプリなど、誰でも売れるを簡単にするアプリやサービスは数多く登場しました。私たちが開発する『monomy』は、『誰でも作れる』を簡単にするものなんです。

ユーザからは誰に依頼するかが可視化されて、工場や職人からは誰に依頼されたかが見える。職人の歴史や実績が評価されるプラットフォームにしていきたいと思います」

ユーザが増え、デザインが増えて買われれば、工場への発注も増えていく。購入されてから作り始めるため、それぞれにとってのリスクも少ない。このプラットフォームが育っていけば、モノづくりの考え方がまた変化しそうだ。

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