中国でオンライン・マンツーマン英語教育を提供するVIPKID(大米)が、Yunfeng Capital(雲鋒基金)やSequoia Capitalから1億ドルを調達

SHARE:

vipkid1-1440x843

教育プラットフォームの VIPKID(大米)はシリーズ C 資金調達ラウンドにおいて、現行の投資会社 Sequoia Capital に加え、Alibaba(阿里巴巴)の設立者 Jack Ma(馬雲)氏が共同設立した新規の投資会社 Yunfeng Capital(雲鋒基金)より、1億米ドルの資金を調達したと発表した。

この発表は、VC 市場のリスク回避傾向にも関わらず、中国の教育/オンライン教育市場が健全な資金流入を呼び寄せている最中に行われた。

VIPKID は5歳から12歳までの子どもを対象としたマンツーマン語学教育を中国市場で展開しているプラットフォームである。同社は今回調達した資金をカリキュラム、商品開発、コンテンツおよび顧客サービス、指導基準のさらなる充実に活用していく予定だ。

VIPKID の CEO、Cindy Mi(米雯娟)氏は声明の中でこのように語っている。

中国でブロードバンドが急速に普及したことにより、英語をはじめ幅広いカリキュラムのマンツーマン学習を中国全域の各家庭に手ごろな価格で届けることが可能になりました。

中国の初等および高等教育制度のもとでは、子を持つ親は強烈なプレッシャーにさらされ、早期教育へと駆り立てられる。大学に合格するには 「Gaokao(高考)」という最終試験で優秀な成績をとらなければならず、その試験は受験生やその家族に多大なプレッシャーをもたらす存在として毎年メ ディアの関心を大きく引いている。

そうした受験への過大な圧力をもたらす文化は同時にオンライン・オフラインを問わず、学校外学習サービス産業を栄えさせる要因ともなっている。大手 オンライン教育会社 China Online Education Group(51talks としても知られている)は先月ニューヨーク証券取引所の上場を果たし、かなりの金額を調達したばかりだ。

VIPKID によれば、同プラットフォームには3,000人以上におよぶ北米人教師が在籍し、昨年比で10倍の急成長を遂げているという。同社ではさらに新規投資と並 行して「全く新しい」カリキュラムをローンチし、現在では Android に加え iOS でもサービスが利用できるようになった。

今回の資金調達ラウンドは同社としては過去最高額となり、累計獲得額は1億2,500万米ドルとなった。前回のラウンドの出資者は Innovation Works(創新工場)、Matrix Partners、Northern Light Venture Capital などだ。 VIPKID のスポークスマンは Technode(動点科技)に対し、今回のラウンドに参加した他の投資者の名前も発表される見通しだと語った。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録