人材大手のランスタッド、オンライン人材採用のMonsterを買収

by Paul Sawers Paul Sawers on 2016.8.10

Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat
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(こちらの記事の抄訳です)

オンライン人材採用大手Monsterがオランダの人材コンサルティング大手Randstadに4億2900万ドルで買収された。

1999年にThe Monster Board (TMB)とOnline Career Center(OCC)が合併して生まれたMonsterは、オンライン人材採用の分野で突出したブランドだった。だが、最初のドットコムバブルを生き残った多くの企業と同様に、Monsterも初期の栄光を取り戻るのに苦闘してきた。

2000年に株価91ドルというピークを記録したあとは、低下の一途をたどっていた。実にMonsterの株価は昨年9月の約8ドルから現在では3ドルを割るまでに下がっていた。

上:Monsterの最近の株価の推移
上:Monsterの最近の株価の推移

買収の契約では、RandstadはMonsterに一株あたり3.40ドルを支払う。ここ数ヶ月のMonsterの価格よりは高い値段だが、繁栄期のドットコム時代と比べれば大きく下回る。また、昨日のMonsterの時価の22パーセント以上にあたるこのプレミアムをもって、Randstadは株主が買収にゴーサインを出してくれることを期待している。

Randstadは買収が人材採用プロセスにおける二つの補完的な部分を「結び付け」、「人材サービスにおける世界最大の包括的なポートフォリオ」をつくるだろうと声明で述べている。Monsterは現在の名前のままで、今の事業を継続していく予定だ。

Randstadは、Monsterが享受していたほどの知名度がないかもしれないが、このオランダ企業は世界で3万名の社員をもち、2015年には約200億ドルの収益を上げた世界最大の人材企業の一つだ。同社は買収にも慣れており、2007年には33億ドルでライバルのVediorを買収した。2016年だけを見ても、RandstadはイタリアのObiettivo Lavoroを1億1300万ドルで日本のCareo Groupを非公開の額で、ドイツのTwagoをも買収している。

ここ最近オンライン人材採用の分野では、動きが活発だ。6月にはMuseが1600万ドルを調達して、ミレニアル世代向けの人材採用サービスの成長を目指している。その直前にはスペインのJobandtalentが4200万ドルを調達し、欧州のスタートアップJob Todayは1000万ドルを調達した。

今年はじめにはテック系の職種マーケットプレイスのHiredが4000万ドルを調達し、米国、フランス、オーストラリアの三企業を買収した。Handshakeは1050万ドルを調達して、大学生の仕事・インターシップ探しの手助けをしている。

このように、オンライン人材採用分野でのスマートな企業が求められていることは明らかだ。だが、競争が増すにつれて、常にある程度の統合も生まれる。

若く、スピード感のあるスタートアップはより大手のライバルの注目を得る一方で、Monsterのように長く経営してきて、株主の満足度を維持するのに苦労してきた企業はこの状況下での最大の結果を得ることを模索している。今回の場合は、ずっと規模の大きな企業に売ってエグジットをするという結果だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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