
Image Credit: Petnet
自動でペットに餌をやり、健康に関する指標を測定する電化製品 Smart Feeder の製造企業 Petnet が、ペット店チェーンのPetcoが主導するラウンドで1000万ドルの資金を調達した。同社はパーソナライズされたペットフードサービス事業を拡大するために資金を使う予定だ。
ロサンゼルスに拠点を置くPetnetは2015年のCESにて、初めてSmart Feederを披露した。CESは、日常で使う製品をスマートかつネットに接続した状態にするIoT電化製品の多くが展示される場だ。
PetnetのCEO・共同創業者のCarlos Herrera氏は次のようにコメントしている。
Petnetはペットに対する愛情、そして彼らの生活を改善させたいという情熱から生まれました。Petcoと提携して、ノウハウや既存のインフラを活性化し、米国内のペットの飼い主により多くリーチできることを嬉しく思っています。今回調達した資金によって、パーソナライズされたペット給餌サービスの開発を進め、すべての場所にいるペットを幸せで健康にできるでしょう。
2016年、米国内のペットの飼い主がペットフードに費やした金額は240億ドル近くに上ると予測されている。米国内の約65パーセントの世帯がペットを飼っている。残念なことに、米国で飼われている犬の52.7パーセント、猫の57.9パーセントが過体重か肥満であり、多くの健康問題のリスクを抱えている。
Petnetは正確な量のペットフードをどれだけ継続してペットに与えるべきかといった、行動に結びつけやすいデータをユーザーに与えるとHerrera氏は言う。
スマートでないペット給餌器は5ドル〜50ドルの価格だが、Petnetの製品は50ドル〜150ドルの価格帯だ。Herrera氏は、事業が拡大すればコストも下がるだろうと言う。同時に、Petnetは給餌器以上のものを提供するのだと付け加えた。つまり、スマートでカスタマイズされた餌の決定・提供システムで、ペットの種類・年齢・体重・行動レベルに応じて調整するという機能だ。
モバイルアプリを使えば、飼い主はペットの状態を監視したり、給餌スケジュールを管理したり、ペットに正確な量を割り与えることができる。遠隔からペットに餌をやることができ、またアプリからPenetでペットフードを再注文することもできる。時間が経過するごとにペットについて学習し、より良い提案をしたり、ペットが摂取しているカロリーを計算する。約2週間分の7ポンド(約2キロ)の餌を入れることができる。

Image Credit: Petnet
Petnetのビジネスモデルは興味深い。150ドルでSmartFeedersを、50ドルでSmartBowlsを販売するだけでなく、ペットフードも販売している。将来、ペット関連の製品を拡大していく予定だ。
米国ペット製品協会の予測では、2014年に米国でこの市場で費やされた額は585億1000万ドルで、557億2000万ドルから上昇している。この市場のチャンスは大きく、だからこそPetnetも資金を集められる。
同社は現在30名の社員がおり、これまで2億1500万ドルを調達している。2013年に創業した。
(本記事は抄訳です。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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