企業・団体のストーリーテリングサービス「PR Table」が本日、サイトのリニューアルを実施した。
PR Tableは、広報・PRスキルをオープンソース化するブログ「PR Table Blog」を2013年12月にリリース。PRコンサル、編集者、ライターなどが集まる招待制コミュニティ「PR Table Community」をリリースし、2015年10月に「PR Table」をリリースした。
会社のストーリーをステークホルダーに伝えていくためのサービス「PR Table」がリリース、ライターコミュニティとの連携も
サービスの提供開始から約9ヶ月。「PR Table」にストーリーを掲載したことで、メディアの掲載につながったり、採用のためのブランディングにつながったという。現在では、上場企業から中小企業、スタートアップ、NPO・NGOなど、約400社の企業・団体が同サービスを利用している。
今回、同社がリニューアルを行ったのは、企業数、ストーリー数の増加に対応するためだ。トップページをリニューアルし、「注目ストーリー」や「企業一覧ページ」などを追加。読者のユーザービリティを向上を図った。
加えて、「PR Table」が実施したのは、ストーリーにおけるコンバージョンポイントの設置だ。「ストーリーを経由して採用・取材に至るケースも増えてきており、より動きを加速させるためにコンバージョンポイントを設置しました」そうPR Table代表取締役社長の大堀航氏は語る。
「PR Table」は今年の1月にWantedly APIとの連携を開始しており、これまで「PR Table」の利用企業が設置できるコンバージョンポイントはWantedlyに限られていた。
今回のリニューアルによって、「PR Table」の利用企業は、自社サイトや採用管理ツールなど自由に「採用エントリー」の遷移先を設定することが可能になる。
「採用エントリー」や「取材依頼」といったコンバージョンポイントに加えて、「事業を知る」ボタンを設置することも可能となった。これにより、サービスや商品サイトへの動線も設定できる。
PR Tableの共同創業者であり、編集長を務める菅原弘暁氏は、ストーリーの作成画面のリニューアルに関して、こう語る。
菅原氏「半年間、『PR Table』を運営することで培った、文章の構成、画像の選定などのストーリーテリングのノウハウをとりいれて作成画面をリニューアルしています。無料で利用できるので、作成代行にお金をかけられない企業にも積極的に活用してほしいと思います」
サービスを運営することで見えてきた課題を解消すべく、リニューアルを行ったPR Tableは、次の一手をどう考えているのだろうか。
大堀氏「直近では、企業・団体数および、1社あたりのストーリー投稿数を増やしていくとともに、ストーリーをコーポレートブランディングに効果的に活用しやすいプロダクト開発に注力していく予定です。そのために、ストーリーの編集ポジションを担う企業広報経験者やエンジニアの採用を進めていきます」
これまで、PR Tableはストーリーの作成を代行することでマネタイズを行ってきた。現在では、ストーリーの作成代行以外の、コンテンツ活用・測定、それに伴う広報アドバイスでもマネタイズができており、そのノウハウをプロダクトに反映して月額課金を目指しているという。
着実にサービスを成長し、次のステップへと進んでいるPR Table。リニューアル後の成長も楽しみだ。
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