<ピックアップ> The Washington Post experiments with automated storytelling to help power 2016 Rio Olympics coverage
ワシントンポストのPRブログに面白い発表がありました。今、まさに開幕しようとしているリオデジャネイロ・オリンピックの報道チームに「ロボット記者」が参加するそうです。
いいですね、未来っぽい。
このロボット「Heliograf君」というそうで、複数のソースから提供される生データを人工知能であらかた読める文章にまとめてくれるそうです。選挙などのビッグデータが必要な報道に向けて開発されており、これまで何時間もかかってスポーツ担当の記者がまとめていたデータに基づく定量的な情報は彼に任せ、人間はより深い考察や解説に専念できるようになる、としています。
速報は上記のイメージのようにワシントンポストのTwitter(@WPOlympicbot)やFacebookのチャットボットとして投稿され、音声バージョンはAmazonのEchoから聞くことも可能です。
ちなみにワシントンポストはAmazonの創業者、ジェフ・ベゾス氏が個人で買収しており、人工知能関連については自社で1000人規模のチームを組成するなど、かなり本格的に取り組んでおりますので、その影響もあるのかもしれません。
間違ってもC3POみたいなロボットが人間記者の隣で「早く判定結果出してくれなきゃオイルが切れちまうよこのタコ審判が!」などという暴言を吐きながらタバコふかして記事書いてるというシーンは見られないわけですが、想像する分には自由です。
いずれにせよ、こういうデータを取り込んで速報値として伝える仕事は、単純にモノを運んだりする労働とほぼ同じですのでロボットに任せるのは合理的です。
ということで私も「ロボット記者の方がマシ」と言われないよう頑張ります。
via The Washington Post PR Blog
Image Credit : Danbo!! / bakaotaku on Flickr
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