ウォルマート、オンライン小売サイト Jet.comを30億ドルで買収することを認める

by Paul Sawers Paul Sawers on 2016.8.8

Image Credit: Jet.com/Facebook
Image Credit: Jet.com/Facebook

(こちらの記事の抄訳です)

ウォルマートはオンライン小売サイト Jet.comを30億ドルでキャッシュで買収する予定であることを認めた。

ウォルマートがJet.comの買収に乗り出しているという噂は先週から流れていたが、両社が買収に合意したという新たな報道が昨日あり、さらに確実なものになるとみられた。

簡単にまとめると、Jet.comはユーザーが一度により多くの製品を買うように、もしくは同じ配送センターにある製品を買うように勧め、それによって収集・配送コストをカットすることで、大量の製品をより安い値段で提供することを約束する。その他のコストカットの方法としては、買い物客が支払時に割引を得る代わりに無料の返品オプションを選択しないようにできるという方法も含まれている。

ウォルマートのCEO、Doug McMillon氏はプレスリリースで次のようにコメントしている。

私たちは値段を下げ、製品数を増やし、シンプルで簡単なショッピング経験を提供する方法を模索しています。なぜなら、それがお客様が求めていることだからです。

Jet の買収によって、こうした優先事項の実現を促進することができると信じています。Walmart.comは迅速に成長し、私たちが追求しているシームレスなショッピング経験は近い将来実現し、Jetブランドを短期間で成功させます。私たちのお客様の勝利となります。また、さらなる起業家精神がウォルマートに加わります。

2010年にDiapers.comをAmazonに対して5億4000万ドルで売却した男、Marc Lore氏が共同創業したJet.comは、VCからの強力な投資を得て2015年初期に6億ドルの評価額となった。サイトが市場にローンチする前のことである。5ヶ月後、2015年7月にJet.comはようやくローンチし、Amazon、ウォルマート、その他の小売大手のライバルとなった。

今回の買収後も、ウォルマートとJetはそれぞれ独立したブランドとアイデンティティを保ち、両社はそれぞれの現在の事業を継続していく。だが、今後は両社の優秀な技術者をつなげて「お客様が時間とお金を節約できるような新しい機能を開発」していく、と声明で伝えている。

JetのLore氏は次のように述べる。

新しいショッピング経験をつくるというビジョンを掲げて、Jetを立ち上げました。

今日、ウォルマートに加わることで、このビジョンの実現を加速できることに非常に興奮しています。ウォルマートの小売知識、購買力の大きさ、仕入れ力、配送拠点の広さ、デジタルのアセットとつながることで、Jetが築いたチーム、技術と事業をもって、より大きな価値をお客様にもたらすことができるでしょう。

毎週1億4000万の来店客をもつウォルマートは米国最大の小売店の一つだ。同社は最近、店内のWalmart Payサービスを開始し、モバイル決済の分野でAppleやGoogle、Samsungが取り組んでいることと同様のことを試していると見られていた。だが、ウォルマートは同機能は実店舗での製品の購入を簡単にするためのもの、つまり実店舗の支払いをシームレスにすることで人々をAmazonなどのオンラインストアから離すためのものだと示唆していた。

こうした試みをしながらも、eコマースの重要さを無視することはできない。今年の第1四半期ではウォルマートのオンライン売り上げは7パーセントの伸びで、前年の各四半期ごとの8パーセント、10パーセント、16パーセント、17パーセントという成長率から低下していた。Amazonは一方で、同四半期で28パーセントの売り上げの伸びを見せていた。

買収はもちろん当局の承認を得る必要があるが、両社ともに経営陣のゴーサインは出た。正式な買収契約は2016年後半にクローズすると思われる。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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