
<ピックアップ> AI wants to be your bro, not your foe
AIについては、それが人間の雇用を奪う可能性など、どちらかというと悲観的な意見が目立つ。そんな中、スタンフォード大学が専門家集団による「AIと人間の共存」を未来に見据えたレポートを発表した。AI・コンピューターサイエンス・ロボティクスなどのリーダー20名が共著した。
レポートは、この先10年、AIが人間の職を完全に奪ったり、人間がその支配下になる可能性は極めて低いとしながらも、生活の中の大部分の要素(雇用、教育、輸送、エンタメ)をAIが担うと予測している。
15年先の2030年には、AIは私たちの生活のどんなシーンに取り入れられているのだろうか。自動運転トラック、空飛ぶ自動車、パーソナルロボット(個人向けロボット)といったものが一般的になっているだろうと指摘。一方で、技術的困難から、すべての分野でそれが実現するとは限らないという。
AIの応用が考えられる複数分野の中でも、人間とAIが効果的にコラボレーションするような分野の研究には期待できるという。最近のIBM ワトソンの 事例(映画のトレーラー製作)や、会議設定に特化したAI秘書「x.ai」など、人間のタスクをAIが部分的に担うイメージかもしれない。
今後、スタンフォードはこの「Stanford Hundred Year Study」レポートを毎5年ごとに発表していく予定。初となる今回のレポートでは、輸送・ヘルスケア・教育・雇用という特にAIが大きなインパクトをもたらすであろう分野にフォーカスしている。
via. MIT Technology Review
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