米国Amazonプライム会員のLTVは約3000ドル、全体で1430億ドル(14兆3000億円)を生み出す【調査/試算】

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Image Credit : Jeff Bezos / jurvetson on Flickr

<ピックアップ> Amazon has 143 billion reasons to keep adding more perks to Prime

恐らくネット関連の仕事をしている方は入会しているであろうプライム会員ですが、こちらに関連して面白い試算情報がありました。会員が生み出す顧客生涯価値、つまりLTVですが全部合わせて1430億ドルに上る、というものです。これは確かにプライム入れって言いたくなる気持ちが分かります。

「一応」説明しておくとAmazonでお買い物する際の会員向け特典サービスで、国内でも一番恩恵を受けているのが即日配送(お急ぎ便)かもしれません。かくいう私も昨日、とある買い物をして24時間以内にお届けしてもらいました。便利。

で、これは私もハッキリとは知らなかったのですが、米国と日本でサービスが微妙に違っており、価格も日本の年間3900円に対して米国は年間99ドルと高額です。

例えば即日配送については、国土が広大なため2日以内の配送(一部大都市に限り即日配送などのオプションあり)だったり、動画や音楽聴き放題についてもコンテンツに差があるようです。国の文化的・商習慣的な背景の違いで調整をしているのは当然と言えば当然でしょうか。

さておき、このプライム会員について投資銀行のCowen and Companyが調査結果を報告してまして、これが冒頭の数字につながっているというお話をRecodeが掲載していたんですね。

調査報告によると、プライム会員には米国単体で4900万人が入会しているそうで、この会員たちが生み出す顧客生涯価値についての計算式になかなか興味深い数字が並んでいました。

まず、2016年8月に実施した2500人ほどの調査対象などのデータから毎月の利用回数を3.5回、平均単価を55ドルと算出。ここからかかるコストや税金などを計算して会員あたりのLTVを3270ドルと試算し、獲得コストの312ドルを引いて最終LTVを2960ドルと導き出しています。

なるほど、一回入会すると日本円で30万円ぐらい使うってことなんですね。でも、周囲でAmazonに依存している人を数人知っていますので、平均値取るとこの数字はあながちおかしくない印象もあります。これに4900万人の人数をかけることで1430億ドルという数字が見えてくるという具合です。(原文に計算式と根拠が掲載されているのでご興味ある方は参照ください)

第四の収益の柱に関する話題もホットですが、既存ビジネスも抜かりないようです。

via Recode

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