定番ブランドに飽きた中国人の欲求に応える、外国人起業家によるスタートアップ3選

by TechNode TechNode on 2016.10.8

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中国が外国製品に対して圧倒的な需要をもっている、ということはもはや常識である。生活水準の飛躍と海外ブランドの認知度の高まりにより、海外通販すなわち「Haitao(海淘)」に対する中国消費者の貪欲さは、Yangmatou(洋碼頭)、Metao(蜜淘)、Hitao(嗨淘)、Bolome(波羅蜜)といった多くのプレイヤーがいる e コマースバーティカル市場でのシェア争いを助長している。

今や中国の買い物客がオーストラリア製の粉ミルクやイタリア製のバッグを手に入れたいと思ったら、有り余るほどの選択肢が与えられていることは明白だ。彼らはパワーアップして海外ブランドにさらに貪欲になっていこうとしている。

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Cool Hobo(胡羅舶)

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Image credit: Cool Hobo

Cool Hobo(胡羅舶)はヨーロッパの食品を見つけることができる e コマースサイトだ。購入だけでなく食品にまつわるストーリーを学ぶことができる。大規模な輸入品サイトの輸入食材はいまだ Nestle や Danone といった世界的に有名なブランドに限られている。

Cool Hobo は WeChat(微信)のウェブアプリを通してスナック菓子や飲み物、グルメ食品が7~8個入った詰め合わせボックスを毎月契約者の家まで届けてくれる。同社によると、中国人のような好奇心の強い美食家はココナッツミルクチャイやピュアバーチウォーター、ビーツエナジーバーといったニッチ商品を発見するのを楽しんでくれるはずだという。

設立者の Flo 氏と Loic 氏はどちらもフランス人であり、輸入食品のロングテールビジネスには大きなチャンスがあると考えている。彼らは高品質でエキゾチックな味を求めるようになってきた中国消費者にヨーロッパの高級品を届けたいと考えており、また一方ではヨーロッパの中小規模の食品会社や飲料会社が中国での足がかりを得られるよう手助けしている。

中国マーケットを夢見る中小食品企業は何千もありますが、中国市場に割って入るには複雑すぎて確固たるブランドイメージを伝えることが難しいのです。消費者は海外食品企業の参入を望んでいますが、ブランド側はどうすればいいのかわからないのです。(Loic 氏)

しかし、200人民元もする Cool Hobo の詰め合わせボックスは購入客にもっと欲しいと思わせるほどインパクトのあるものにしないといけないだろう。

Trust Luxe(品臻)

Image credit: Trust Luxe
Image credit: Trust Luxe

何年もの間、贅沢品を身に着けるのは金持ちが富を見せびらかす一つの方法だった。しかし、大学を出たばかりのような受付の女の子がルイヴィトンを持っているのを目の当たりにすると、ルイヴィトンを15年も愛用している女性はより上質で誰も持っていないようなものを欲しがるだろう。

Trust Luxe(品臻)の共同設立者 Ricardo Ferrer 氏は次のように語った。

モールに出店しているブランドは過去15年でほとんど変わっていませんが、職人の技やオリジナリティを感じられる商品を好むようになってきた中国消費者の感覚に彼らは遅れをとっています。

Trust Luxe チームはファッション評論家で Net-a-Porter のクリエイターでもある Carmen Busquets 氏と組んで、Barbara Bonner のバッグやブラジルのデザイナー Fernando Jorge のジュエリーというように、小さいけれど高品質で素晴らしいブランドをヨーロッパから中国に紹介している。

他の企業と同様に小規模ブランドも中国市場への進出を望んでいるものの、非常に複雑なマーケットで騙されたり自分のブランドの偽物が出回ったりしてほしいとは思っていない。

彼らは皆自分のブランドに対して過保護なんです。でも Carmen Busquets 氏の名前がもたらしてくれる信頼のお陰で、私たちのプラットフォームにこういったブランドを招待してもほとんど断られたことがありません。(Ricardo 氏)

Trust Luxe は紙のように薄い層の需要に応えている。それは Fuerdai(富二代、金持ち二世)や上流中産階級のマダムたちだ。だが実に複雑な中国市場では1万人民元もするイヤリングを携帯電話のウェブアプリで購入してもらうのは難しいだろう。

Group Mall

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Image credit: Pixabay

共同購入モデル「Tuan Gou(団購)」はほぼ廃れてしまったが、Group Mall は輸入食材を販売するという中国独自の戦略でこれを復活させようとしている。生きたロブスターやカニ、ヤクミルク、ベルギーのアイスクリームからトリュフオイルやレモン酒といった商品を大幅割引で毎週提供している。

Group Mall のイタリア人設立者である Marco 氏は個人的なつらい経験からビジネスアイデアを得たという。輸入食材業者としてずっと中国で働いていたにもかかわらず、彼は小売店で手頃な価格の輸入食材を見つけるのにずっと苦労していた。

従来型の輸入食材スーパーマーケットは高収入の家庭を主なターゲットとしています。こういった店での価格は非常に高いので、私は最終的には輸入業者から直接購入するようになりました。

Marco 氏はこう話し、卸売価格は時には Ole のような店のたった4分の1であることを明かした。

50以上の輸入業者と親しくなり、倉庫の移転や新しいパッケージへの変更、あるいは単純に消費期限が近いという理由で Group Mall は全商品を在庫一掃セール価格で手に入れている。

余剰在庫はこれまでは個々の「ハゲタカ」がひったくるようにして買いあさり小さな販売店に散り散りになっていたが、Group Mall は便利でスマートな取引を提供しているため市場に革命をもたらしているわけではない。平均的な中国の消費者にどれだけ需要があるか、というのはいまだに大きな疑問である。結局中国人の大半は一から西洋料理を作ることはなく、トマトペーストやチーズ、種無しオリーブは外国人コミュニティ以外にはほとんど需要がない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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