
スタートアップを取材してかれこれ7、8年ぐらいでしょうか。世の中には様々な方々がいらっしゃるのだなと思うこともしばしばです。時にこのような悪事にも遭遇します。
- <参考記事> 起業塾 若者を食い物 20代6人に「詐欺行為」 福岡地裁賠償命令(西日本新聞)
で、私のスタンスとしては、私自身、過去にこういう方々に時折遭遇しており、その都度色々な意味で勉強をさせていただきましたので、まあ、これはこれで人類の多様性ウォッチとしてはサンプルのひとつぐらいに思えばいいんじゃないかと考えております。
ただ実際に被害に遭ってる方がいるのと、facebookで諸先輩方から「こういうのを理解させるのがメディアの仕事」とご指摘も頂きましたので、SEO的に「起業塾」で検索した時にできれば1ページ目に入るようひとつ頑張ってみることにしました。
で、じゃあ万が一本当に起業塾とか起業を考えていてそういう助言業というかアドバイスしますよ、という勧誘に数十万円を払うべきかどうか悩んでる(で、検索してこの記事をご覧になられた)方がいらっしゃいましたらこちらをぜひご一読ください。
重要なセンテンスはこちらですね。
もし君が、自分のアイディアに価値があると本気で考えるなら、やるべきことは一つしかない。それを自分の手でつくることだ。それがなんであれ、時間やエネルギー、努力をつぎ込んで、それを現実のものにする必要がある。他ならぬ、自分の手でだ。
スタートアップ、起業の現場で大切なのは「実行」です。もちろん、そのベースになるのはアイデアであり、ビジョンであることは間違いありませんが、実行が伴わなければ「ゼロ円」です。
で、この実行が重要な訳なのですが、もし、ですよ。これが実行できる方法を知っていて、それをあなたに助言できる立場にある人がいたとしましょう。起業の仕方から人の集め方まで、です。(ほうれんそうもまあいいでしょう)
ビッグビジネスになるんだったら、じゃあ自分でやればいいじゃないですか。もし自分だけでできず、あなたが必要なのであれば、一緒にやればいいじゃないですか。
つまり、数十万円でその人はそのチャンスを捨ててるわけです。
あなたのアイデアは素晴らしい。私に100万円支払ったら起業させてあげましょう。という申し出や、共同創業という名の下に株式の50%以上を最初に要求するような人というのは、アイデア段階のものがゼロ円しかないのを理解しているから保険としてお金や株を要求するわけです。(もっと低俗なのが冒頭の起業塾みたいな詐欺です)
もし対価を支払うべき場面があればそれは「実行」以外ありません。納品のない支払いはないのです。
期待できる起業家に対して無料で重厚なアドバイスをするプログラムは国内でもたくさん出てきています。例えばKDDIの主催する「KDDI ∞ Labo」は無償(株式も不要)でメンタリングを受けられますし、その他のアクセラレーションプログラムも対価となる株式は「実行できてから」後で共有しましょう、というスタンスです。
それでもギリギリなのがこの世の中です。対価を払うべきかどうか迷ったら追加で次のチェックポイントを注意してみるといいと思います。
- お金に困ってそうな人が助言すると言ってる
- 先生なのに起業経験がない
- 自己啓発の本を出版していた
- ググってみると微妙なブログ記事がヒット
- やたらと株式、共同創業の話をしてくる
現場からは以上になります。
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