Locari 運営の Wondershake が次に狙うチャンスは「DIY」ーーレシピ共有サービス Creon をβ公開

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DIYレシピには詳しい作り方が掲載されている

女性向けのライフスタイル情報メディア「Locari」を運営する Wondershake は11月15日、新サービスとして DIY(Do it yourself)レシピ・コンテンツを集めた共有サービス「Creon(クレオン)」をβ公開した。インテリアやアクセサリー、コスメからガーデニング等のカテゴリでユーザーはレシピを登録することが可能で、利用は無料。ウェブの他、iOSAndroid アプリでも提供されている。

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アプリでも提供

Wondershake が運営する Locari には既にDIY関連のコンテンツが存在しており、今回同社でサービスを担当する山田光氏の話では実際にコンテンツを見て行動している読者がいたのだそうだ。

「新たな事業を考えてユーザーヒアリングをしていた際、引越しを考えていたのだけど、Locariの記事を読んで自分でリノベーションすることができたので引越しをやめた、という体験を話してくれた方がいらっしゃったんです。そこでさらに調査をしてみたら7割の方は興味があるということが判明したのですが、やはり実際に作ろうとなるとハードルが高くなる」(山田氏)。

Locari の月間のアクティブユーザーが1000万人を超え、チームも40名ほどに拡大する中、Wondershake として新たなサービスにチャレンジしようと検討が始まったのが今年5月頃。Q&Aや動画などいくつかのアイデアの中、最終的にこのヒアリングの結果などをふまえ、CGM 方式でやろうと方向性が決まったということだった。

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LocariにあるDIYカテゴリのコンテンツ

ハンドメイドは Creema や minne といった国内プレーヤーも出てきているし、同じくライフスタイルメディアとして成長している iemo や Roomclip などもDIY的な志向が強い。チャンスがあると判断するのは至極当然の流れとして、CGM方式、つまりはクックパッド的な方向性で取り組んだのはひとつ挑戦になるだろう。

CGM では運営側がコントロールしやすいキュレーションコンテンツと違い、ユーザーの判断や動きに任せる部分が多くなる。ただここ数カ月のテストで十分なユーザー登録数があったことからこの先の成長に期待が持てると公開判断した、という話だった。

実はここ最近、DIYやライフスタイルに近いテーマでサービス提供を考える、もしくは公開間近という話題をいくつか聞くようになった。ビジネスモデル的にも「住まい」は市場が大きい分、広告やコマース、仲介手数料など取れる選択肢が広い。確実にある市場だということはわかっているだけに、あとはタイミングだけのような気もしている。

今回、Creonが仕掛けた「今」が正しいのかどうか、数カ月後にはある程度、答えがでているのではないだろうか。

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