〈韓国のテックスタートアップを探る〉食習慣をトラッキングするスマートベルト「WELT」

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今回の投稿は、本シリーズ「Discover Korea’s Tech(韓国のテックスタートアップを探る)」の第3弾である。数々の巨大企業が牛耳っていることで有名な韓国経済の中、自身が持つテクノロジーによって自立した韓国のスタートアップ起業家たちに話を聞いていく予定だ。数ヶ月に渡って彼らを追うこの企画を楽しみにしてほしい。@technodechina からシリーズ最新のストーリーをチェックできる。

ウェアラブルデバイスはこれまで散々注目を集めてきたが、スマートウォッチや IoT ウェアラブルは今年スランプに陥っている。私たちは、ウェアラブルデバイスは必ずしも必要なものではないのかもしれない、という結論に至ったわけだ。では、スマートベルトはどうだろう? 食習慣をトラッキングする健康ベルト「WELT」が、ベルトをスマート化しようというファッションブランドの注目を集めている。

中国は肥満人口がもっとも多い。肥満の人をターゲットに、同社は中国の小売業者向けに製品をリリースする予定だ。

WELT の CEO、Sean G. Kang(강성지)博士は言う。

市場には Fitbit、Misfit、Miband といったウェアラブルデバイスが出回っています。実は、ウェアラブルデバイスを身につけるというのはそれほど心地いいものではありません。ビジネスマンは常にベルトをつけています。それでベルトを思いついたのです。チームを編成し、スマートベルトの開発に取りかかりました。

WELT はベルトのバックル裏に隠されており、2つのセンサーを備えている。1つのセンサーはウェスト周りのサイズを計測し、もう1つのセンサーは歩数を数え、ユーザの着席時間を測る。計測したデータはペアリングアプリに送られ分析される。

食べ過ぎもモニターできます。食べ過ぎるとお腹は5cmほどふくらみ、ベルトの穴を1つ緩めなくてはならなくなります。WELT はベルトの張り具合の変化をトラッキングします。(Kang 博士)

他にも、通勤に出る時間や家に戻る時間、トイレに行く頻度、トイレで過ごす時間などを記録したり、ユーザが倒れた時に緊急サービスに連絡したりといった機能もある。

WELT のバッテリーは1ヶ月間持続し、充電は側面に設けられた micro USB ポート経由で可能だ。 同社は現在、ユーザの毎日および毎月の健康習慣にスコアをつけるアプリを開発中である。

今年8月、同社の Wellness Belt の Kickstarter キャンペーンが立ち上げられ、目標額3万米ドルの2倍の計7万2,964米ドルの資金を集めた。

WELT の CEO である Kang 博士は以前、ソウルのセブランス病院の医師であった。同氏は Samsung Electronics の Mobile Communication Health Development グループで働いていた時に心拍をトラッキングするセンサーを開発している。スマートベルトのアイデアを思い付いた同氏は、従業員が思い付いたアイデアでスタートアップを実現できる Samsung の社内インキュベータ、Creative Lab(C-Lab)内でチームを編成した。

Samsung Creative Lab は2年ほど前に立ち上げられました。1年に約10チームが新たに編成されます。(Kang 博士)

Samsung Creative Lab で11番目のチームとなる WELT は、Samsung Ventures からシード資金を獲得している。同チームは Samsung の社内コンペに勝ちスピンオフした。Kang 博士によると、約20チームが Samsung を出て会社を設立したという。

ハードウェアは、例えばある会社がリバースエンジニアリングすれば複製できるかもしれません。ですが、弊社のセンサー用アルゴリズム、ヘルスデータ、ファッションブランドや病院との提携は複製できません。(Kang 博士)

同社は11月に Indiegogo キャンペーンをローンチ予定だ。またファッションブランドや病院とも提携しており、12月には消費者向け製品のローンチを目指している。同社は未来創造科学部傘下にあるの K-ICT Born2Global Center の支援を受けている。

Co-founders of WELT: Ken(Hyekang) Roh, Sean(Seong-ji) Kang, Hane Rho
WELT の共同設立者:Ken Roh(노혜강)氏,Sean Kang(강성지)氏,Hane Rho(노혜인)氏

【via Technode】 @technodechina

【原文】