人と協働するロボット「CORO」開発のライフロボティクス、シリーズBラウンドでグローバル・ブレインなどから10億円を調達

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人の動きを簡単にティーチングできる協働ロボット「CORO(コロ)」を開発するライフロボティクスは21日、シリーズBラウンドをクローズし調達額が10億円に達したことを明らかにした。これは今年3月に約5億円を調達してクローズした、シリーズAラウンドに続くものだ。同社は、昨年11月にシリーズAラウンドで資金調達を始めてから、約1年間で総額約15億円を調達したことになる。

今回、シリーズBラウンドに参加したのは、グローバル・ブレイン三井不動産(東証:8801)、産業エレクトロニクス大手の KODEN ホールディングスみずほキャピタルGolden Asia Fund、その他事業会社複数社(非開示)。Golden Asia Fund とは、三菱 UFJ キャピタルと 台湾政府経済部傘下の ITRI(工業技術研究院)の投資部門である ITIC(創新工業技術移転股份有限公司)らとの合弁ファンドである。このうち、グローバル・ブレイン、KODEN ホールディングス、三菱 UFJ キャピタルは、シリーズAラウンドにおいても出資に参加している既存投資家である。リードインベスターはグローバル・ブレインが務めた。

ライフロボティクスは、産業総合研究所などで15年以上にわたり日常生活支援ロボットアームを開発してきた尹祐根(ゆん・うぐん)氏が、2007年12月に茨城県つくば市で設立した産総研技術移転ベンチャー(現在のオフィスは東京)。複雑なプログラミングを必要とせず、3Dマウスやゲームパッドなどで動きを学習させることができる、協働型ロボットを開発している。同社が開発中のピッキング用コ・ロボット「CORO」は、これまで導入が難しかった生産現場や狭小空間への導入が可能となり、自動化だけでなく人と共に高生産性を実現する。

同社によれば「CORO」は既にトヨタ自動車(東証:7203)、オムロン(東証:6645)、吉野家(東証:9861)、レストラン大手のロイヤル(東証:8179)などへの販売が進んでおり、今回調達した10億円を用いて、CORO の量産販売体制とアフターフォローの強化を行うとしている。

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