ソウル・カンナムに初のVR体験スペース「VR Plus」が誕生——売っているのはコーヒーのみ、VR体験は一切無料

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Image Credit: TechNode
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現在中国にはオフラインの VR アーケード(体験型ゲームセンター)が3,000店舗以上存在し、利用客は料金を支払うことで VR ゲームを体験できる。VR アーケードは中国の VR コンテンツ企業の成長に一役買う可能性があり、上海にある VR アーケードの中でも最大級の FAMIKU が、外国産 VR ゲームのテストベッド、そして国内産 VR ゲームに対するフィードバックの情報源としての役割を果たしている。

では、お隣の韓国はどうだろう? VR 産業および急増する国内 VR スタートアップへの韓国政府による巨額投資があるにも関わらず、主に政府の規制がネックとなり、韓国の VR アーケードビジネスはいまだに未熟な段階にある。

韓国政府は VR 産業を将来的な経済成長の原動力と見込み、その促進のために今後5年間で4,050億ウォン(約365.1億円)を投資すると発表した。しかし、VR アーケードを支援するための正式な法規や団体がないのが実情だ。

例えば、ソウルで VR アーケードを開業したいとしよう。VR アーケードを運営するには許可を得る必要があるが、そもそも VR アーケードという枠組みでの法規が存在しない。そのため、類似した業態、つまり韓国で普及しているインターネットカフェ(PC バンと呼ばれる)の法規に従うことになるが、この法規では、インターネットカフェ内の全 PC の間に高さ130cmのパーテーションを設けることが定められている。しかし、これを VR アーケードに適用すると、バーチャルの世界を歩き回ろうとするユーザらは、現実の世界では何度も壁にぶつかることになってしまう。

さらに大きな問題はいかに収益化を図るかである。VR アーケードに関する明確な法規が存在しないため、個人の VR ユーザから収益を上げようとすること自体が違法となってしまうのだ。

今年7月、ソウル初となる VR カフェ、VR Plus がオープンした。ソウルで最も活気のあるエリアのひとつ江南地区に店を構える同カフェは、コーヒーを販売し、VR 体験そのものは無料で提供している。

Image Credit: TechNode
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ユーザは入店時に入場料としてコーヒーを一杯注文しなければならない。そうすると、ガラス張りの VR アーケードに入ることができる。アーケード内には Oculus が2台、HTC Vive が2台、Samsung Gear が5台、そしてLG 360VR が1台設置されている。運営会社は PNI System と提携し、ジェットコースターやレーシングゲームなどのアトラクションを提供している。

機材のコストをカバーするために、VR カフェではゲームのフィギュアやドローン、ホバーボードが販売されている。韓国第二の都市、釜山に新しくオープンした店舗では SONY PS4体験ゾーンを設けており、SONY PlayStation のヘッドセットが販売されている。

VR Plus の CEO である Myungjung Huang 氏は TechNode の取材に対し、「店舗でヘッドセットを販売できるよう、Oculus ならびに HTC とも現在交渉中です」と話した。

A user tries out HTC Vive in VR Plus in Seoul.Image credit: TechNode
ソウルのVR PlusでHTC Viveを試すユーザ.Image credit: TechNode

Huang 氏によると、客層の約半数は20〜30歳、約3分の1が40〜50歳、残りの2割は保護者同伴の13歳未満の子どもだという。

彼はこう語って微笑んだ。

以前、学校の先生が生徒たちを VR カフェに連れてきたことがありました。VR を体験することを宿題にしたのだそうです。私たちはさまざまな都市の子どもたちに VR を体験してもらいたいと思っていますし、教育コンテンツも提供したいと考えています。これらを体験することは子どもたちにとって重要だと思います。

現在この VR カフェで一番人気のヘッドセットは、2つのコントローラとセンサを利用することによりユーザが VR 空間の中で両手を使うことができる HTC Vive である。Huang 氏は今後 VR テーマパークの開業で拡大化を図り、韓国各地に25店舗を展開することを目指している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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