ToneTree、拡張現実プレイグラウンド「Oak」のKickstarterキャンペーンをローンチ

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Above: Oak is a smartphone dock that lets you engage in augmented reality games and apps. Image Credit: ToneTree
Oakは拡張現実を使ったゲームやアプリを堪能させてくれるスマートフォン・ドックだ
Image Credit: ToneTree

ToneTree は、同社の拡張現実(AR)プレイグラウンドシステム「Oak」のクラウドファンディングキャンペーンを Kickstarter でローンチした。Oak とは、テーブルの上ならどんなものでも AR プレイグラウンドに変えてくれる iPhone 用ドックだ。

Oak は、デジタルと現実のおもちゃを組み合わせた AR 体験を作り出すことができる。テックアドバイザー Digi-Capital によると、AR は2020年までに900億米ドル規模の市場に成長すると見込まれている。

まず手持ちの iPhone を Oak Dock の上に載せ、Oak App を立ち上げ、Oak Kit を手に持つと遊ぶ準備が完了する。Oak にはいろいろな種類のキットがあり、ドラムを叩きたい、宇宙を飛び回りたい、または自分でアプリを作りたいなどさまざまな没入型 AR 体験が楽しめるようになっている。

Rockstar Kit なら、場所を問わず好みの楽器を演奏できる。同梱のパッドを Oak の前に敷けば、ジャムセッションの始まりだ。Gamer Kit を使えばテーブルがバトルフィールドに早変わりする。パワフルな AR トレーディングカードを集めて Oak の前に置き、友達とバトルを楽しみながらカードが変身していくのを見られる。Explorer Kit だと宇宙船を操縦できる。宇宙探検をしながらおもちゃの船を使って小遊星との衝突を避けたり敵と戦ったりできる。おもちゃの船を手に持てば、コントロールは自由自在だ。また Developer Kit を使えば自分だけの AR アプリを制作できる。

Above: The Oak Explorer Kit. Image Credit: ToneTree
Oak Explorer Kit
Image Credit: ToneTree

iPad の Osmo アプリと同様、Oak は特許取得済みのコンピュータビジョン技術を使い、iPhone の前の視界の感知や認識を行っている。キットに含まれるアイテムは「totem(トーテム)」と呼ばれる。totem とは Oak が仮想世界のコントロールに用いるシンプルなパッドやカード、プラスチックのおもちゃのことだ。また、Oak のベース部分にはユーザが totem に触れたときに感知するレーザーも搭載されている。

Oak はあるアートプロジェクトによって実現された。元は建物の壁と床を AR 楽器に変えるというアイデアから開発された。

ToneTree は次のようにコメントしている。

プロジェクトの初期の頃、小さな女の子が楽器に触れて示した驚きを目にし、アイデアをさらに深めようというインスピレーションを得ました。

同社は Intel Education がリードしたアクセラレータプログラム出身だ。Oak は 2017年8月に出荷予定。ToneTree は Rensselær Polytechnic Institute(RPI:レンセラー工科大学)で同室だった出身国の異なる3人の自称オタク、CEO の Brian Cook 氏、CTO の Ronald Sardarian 氏、そして CMO の Max Escaler 氏によって設立された。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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