マリファナ販売にボット、2017年に注目すべきスタートアップ15選ーーパート1

by Ken Yeung Ken Yeung on 2016.12.30

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Image by Vilmos Vagyoczki via Attribution Engine. Licensed under CC0.

2017年はバーチャルリアリティ、オンデマンドサービス、ボットが再び輝くことになるのか、それとも、メッセージングアプリ、サイバーセキュリティ、人工知能などが注目されることになるのだろうか?

ここに次の1年で注目すべき価値がある15のスタートアップをご紹介しよう。

なお、2013年2014年2015年、および2016年の予想はこちらにある。ここでは来年に興味深く、良くも悪くも有名になるであろうものを予測している。順番については特に意図はない。(編集部注:記事が長いので3部に分けてご紹介します)

1:マリファナ販売 Eaze

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Eaze のモバイルアプリでマリファナを選ぶ。Image Credit : Eaze

11月にカリフォルニア州、ネバダ州、メイン州、マサチューセッツ州の4州がマリファナを合法化するための投票を実施した。その結果、大麻提供業者は合法的にこの潜在的巨大市場に参入することができるようになり、Eaze も資本増強を目指すことになったのだ。

同社はカリフォルニア州のおおよそ100都市にあり、20万人以上の患者に医療用マリファナを提供している。「Uber for weed(大麻)」と名付けられた Eaze は、最近 DCM Ventures、Tusk Ventures、Fresh VC から1,300万ドルを調達し、新しい市場での拡大を目指している。

有権者の投票がこのいくつかの市場に Eaze が参入する道を開いたわけなのだが、同社を注目すべき点として、今月に CEO であり創業者の Keith McCarty氏が辞任しつつも、戦略的アドバイザーとして残ったという件がある。同氏の後には製品と技術関連の最高責任者だったジム・パターソン氏が就任することになっており、同社は「パターソン氏の経営理念と技術的専門知識により、急速な成長期に市場を牽引する独特の地位を確立した」と発表している。

マリファナ供給にフォーカスする最も初期の企業の1つとして、Eaze はこの場所の重要なプレーヤーになる可能性があるが、彼らが唯一のスタートアップというわけではない。Eaze は GreenRush、Meadow Care、Nugg、Speed Weed らが競合しているのだ。Eaze が自身の成長だけでなく、現在存在する政治的および規制的状況にもどう対応しているかを理解することが重要になるだろう。

2:ミックス・リアリティ Magic Leap

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Magic Leapのウェブサイト上小さな、フォトリアリスティックなゾウが誰かの手の中で踊る。Image Credit:Magic Leap

Magic Leap をこのリストに載せる唯一の理由は、特にこの2016年の終わりに受けた報道の後だからだ。Magic Leap の最新報道情報には「できることを誇大広告していた可能性がある」とあって、これは全てのマーケティング用に用意された複合現実技術(ミックス・リアリティ)のデモンストレーションを指しているのだが、実際の商品としてのアプリケーションはまだしばらく実現が不可能ということらしい。実際、リリースの目標の日付さえなくなっている。

The Information はMagic Leap で以前働いていた従業員の証言として「マーケティングの限界を超えた、同社の特殊効果によって本当に作成されたMagic Leap 技術を主張するようなビデオをリリースしてしまった」と報じている。

同社 CEO の Rony Abovitz氏は Magic Leap を擁護し、Twitterのフォロワーに向かって同社の成功を約束している。Microsoft が拡張現実の競合として既にこの技術を世に公開している中、2017年にAbovitz氏とそのチームがこの技術を進歩させ、一般に公開することができるかどうかという点は大変興味深い。Abovitz氏は Microsoft の取り組みについて、自身の考えを語ることをはばかることはない

そう、昨年もこのリストに Magic Leap を掲載した。次回はさらに価値ある情報がもたらされることを祈りたい。

3:リワード Kiip

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Kiipのモーメントベースのマーケティングの例。Image Credit:Kiip

2017年のモバイル広告費は、米国における総マーケティング費用の26%以上を占めていると予想されている。しかもその割合は2020年には33%近くに上昇する可能性があるのだ。ブランドが顧客にアプローチする新しい方法を模索し、このタイプの企業のために Verizon が見せた旺盛な食欲を見ると、2017年の広告イヤーにひとつの可能性を見いだすことができる。それが Kiip だ。

従来のオンライン広告にはこれ以上切り詰めるものがなく、企業は広告投下したドルの正確な行き先を懸念している。Kiip は単なる広告ネットワークではなく「瞬間的なターゲット設定」による「思いがけない流れの中」で人々を惹きつけることを目指している。リワード(報酬のある広告)のターゲットはページや画面、文脈だけでなく、位置情報やモバイルデバイスのパフォーマンスなどで追跡されることになる。

Kiipを通じて提供される「リワード」は6000万人以上の人々に対して提供され、5,000を超えるアプリが開発者向けSDKを使用している。4月には中国の Cheetah Mobile と提携して、同社の人気アプリ「Clean Master」、「Battery Doctor」、「CM Security」、「Piano Tiles 2」に組み込むことに成功している。eMarketer によれば、中国の広告主がオンラインマーケティングをドルにシフトし、Kiip に市場参入の機会を与えていると報じている。

4:ボット制作プラットフォーム Octane.ai

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Image Credit: Octane.ai

2016年はボットの年であり、メッセージングプラットフォーム KikFacebook はこれらのアプリケーションをサポートするために WeChat、Line、Slack といった顔ぶれの中に参戦することとなった。しかし、さまざまなユースケースのために何十万ものチャットボットが作成される一方、Facebook のような企業の役員でさえ、多くの人にとって価値がほとんどなく、全体が過大評価されていることを認めている。

しかし「次なる期待」を模索しつづける企業は、どこに便乗すべきかあれこれ考え続けている。ここに役立ちそうなのが Octane.ai、というわけだ。

Chatbot Magazine 創始者の Matt Schlicht氏、Dominate Fund ベンチャーキャピタリストの Ben Parr、Omegle.com のチャットサービスの創始者 Leif K-Brooks氏によって創業した Octane.ai は、ブランドがより簡単にボットを作れるようにしたいと考えている。いわゆるボット技術版「Squarespace」や「Weebly」といったところだろうか。

「コミュニケーションを設計することにおいて、技術的な専門家である必要はありません。3〜4分でボットを稼動させることができます。大企業だけでなく、母親が立ち上げるもの、一時的なポップショップ、これらほとんど99%の人々が、プログラムする方法なんて知らないんです」と Parr氏は VentureBeat の11月の取材に答えている。

Octane.ai は General Catalyst の Phil Libin氏、Boost VC、Dimension 6などの投資家から既に150万ドルの資金を調達している。ボットはすでに 50Cent、Aerosmith、KISS、Magic Mike、Spin 用のものが作成されている。

ボットが価値あるものとして存続できるかどうか、これは Octane.ai が全てをひとつにできるかどうかにかかっているのではないだろうか?おそらくこういったボット制作サービスは、運任せで独自のボットを数打つよりも、ブランドが真の価値を提供するのに役立つはずだ。

5:スマート調理デバイス Nomiku

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Image Credit: Nomiku

誰もが自宅で美味しい食べ物を作れるようにするハードウェアのトレンドの流れに乗って、Nomiku が料理市場に参入したのは今から2年前のことだ。Kickstarter のキャンペーンで同社は Wi-Fi ビデオデバイスを市場に投入するため、75万ドル以上を調達している。

彼らの何が特別なのだろうか?Nomiku は調理し過ぎた肉を提供するような失敗を二度としないよう、プロのシェフのように料理することを約束してくれる。

Y Combinator 出身の彼らにはモバイルアプリがあってそこからデバイスを制御できるため、夕食の料理中に待つ必要はなく、プログラムですべてを処理できるようになっている。また Nomiku はハードウェアを販売するだけではなく、コミュニティも作っている。このコミュニティが運営するレシピアプリがあり、ユーザーがデバイスで準備できる料理の実際の手順を提示してくれるのだ。

同社は最近 Shark Tank(※訳者注:マネーの虎のような番組)に出演し、ここ4年間で300万ドル相当の製品を販売していると明かした。そして、多くの「サメたち」が投資を断念する中、Chris Sacca氏は同社株の10%に対して25万ドルを出資すると約束した。

誇大広告まみれの料理動画や Nomiku の周辺に鳴り響くファンファーレの中、同社が来年にビジネスを本当に成長させることができるかどうか、興味深い点になると思う。(パート2に続く

【原文】
【via VentureBeat】 @VentureBeat

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