中国のライドシェアリングサービス「Didi Chuxing(滴滴出行)」、アンバーアラートシステムと連携——行方不明の子どもの捜索に協力

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中国の配車サービス大手 Didi Chuxing(滴滴出行)が今回新たに、行方不明になっている子どもの捜索を目的とするシステム、アンバーアラート(誘拐警報システム)への参加を決めた。同システムは5月に、巨大インターネット企業 Alibaba の後援を受けてローンチされた。

Above: Didi Chuxing: AMBER Alerts
(上)Didi Chuxing(滴滴出行):アンバーアラート

全米行方不明・被搾取児童センター(National Center for Missing & Exploited Children、NCMEC)によって制定されたアンバーアラートは、当時9歳の少女 Amber Hagerman ちゃんの誘拐殺害事件を受け、1996年にアメリカで初めて導入された。

一般的にアンバーアラートは、テレビやラジオなど数々の媒体を通じて発令され、アメリカだけでも20年前のローンチ以来772人の子どもの発見に役立っている。世界中で数十億のスマートフォンが普及する中、アンバーアラートを行き届かせる貴重な手段となるのがインターネットだ。昨年 Uber が同プログラムに参加し、Google も FacebookMicrosoft 同様、少し前からすでにアンバーアラートを自社商品に組み入れている。

2015年初頭、地元でライバル同士だった Didi Dache(滴滴打車)と Kuaidi Dache(快的打車)が合併し、Didi Chuxing が誕生した。同社は今日では、タクシー、カープーリング、ドライバー付きのプレミアムカーといったさまざまなスマートフォンベースの車両サービスを提供している。ライダー(サービス利用者)数が4億人を超える Didi は、中国では他社を圧倒的に上回る業界最大手だ。Uber が7月に白旗を掲げて中国における業務独占を諦め、350億米ドル規模の契約で Didi と中国国内のオペレーションを統合することに合意した。これより前、Didi は73億米ドルという大規模な資金調達ラウンドを実施しており、Apple も10億ドルという額を注ぎ込んだ

中国のアンバーアラートシステムは5月にローンチされたが、当初は中国公安部(MPS)と Alibaba(阿里巴巴)の合同プロジェクトであった。中国全土で5,000人を超える警察官が運用に携わっている。行方不明の子どもが報告されると、当局が写真などの関連情報を公式プラットフォーム「Tuan Yuan/Reunion」にアップロードし、Didi が事件の主要情報と共にアラートを子どもが最後に目撃された場所付近にいるライダーに送信する。子どもの行方不明が報告されてから1時間以内に半径100km 以内のライダー全員にアラートが送られ、2時間、3時間と時間が経過すると共に、受信範囲は半径200km、300km へと拡大される。

Didi Chuxing の他、Sina Weibo(新浪微博)、Alipay(支付宝)、Tencent QQ(騰訊 QQ) といったインターネットプラットフォームもアンバーアラートプログラムに参加する予定である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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