
ここ1週間は、欧州のオンラインフードテックの大型買収が相次いだ。先週末は、ドイツ拠点のオンラインフード注文大手 Delivery Heroがベルリンに拠点を置くライバルのFoodpandaを買収するというニュースが飛び込んだ。両社ともRocket Internetが出資をしており、その出資額は合計で約15億ドルに及ぶ。
本日、ロンドン拠点のフードデリバリー大手Just Eatは、英国のライバル Hungryhouse を買収すると発表した(編集部注:原文掲載12月15日)。Hungryhouse は2013年にDelivery Heroが2億ポンドで買収した会社だ。
さらに、Just EatはカナダのライバルSkipTheDishesを1億1000万カナダドルで買収することも明かした。
GrubHubと同様に、Just Eatは多様な料理のレストランを集め、アプリ内でユーザーが注文と支払いをできるサービスを提供する。2014年の24億5000万ドルのIPOで勢いがつき、それ以来2年間でJust Eatは強さを増してきた。現在、欧州・米国・オセアニア各地15のマーケットで事業を展開している。
同社はプロダクトの研究開発に大きな投資をしており、2016年に英国内だけで6000億ドルを投資すると言っていた。今年前半にはJust Eatは、Apple TV上で注文ができる新しい協働注文アプリをリリースしている。先月は、「世界初」のドローンによる料理配達を実現した。
欧州では、オンラインフードデリバリーサービスがいくらか飽和していると言える。たとえば、同様サービスのDeliverooもまた大型調達をしている。欧州、またそれ以外の地域である程度の合併が今後も見られることが予想される。だからこそ、Just EatとDelivery Heroは買収とダイベストメントを通して、マーケットにおける地位を再評価しているともいえるだろう。
(本記事は抄訳です。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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