ゲイ向け出会い系アプリ「Blued」、欧米をターゲットとする同業大手「Hornet」の株式を取得し世界シェア拡大を目指す

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中国のゲイ向け出会い系アプリ Blued が世界的な人気獲得を目指し、アメリカに本拠を置く出会い系アプリ Hornet と戦略的提携関係に入った。この提携の一環として、11月に Hornet が発表したシリーズ A ラウンドでの800万米ドルに加え、同社に対し Blued が金額非公開の追加投資を行う。

Hornet は同社を世界第2のゲイ向けソーシャルネットワークだとしており、現在1,500万人を超える登録ユーザ、月間300万人のアクティブユーザを擁する。同社は昨年、ゲイ向けシティガイドの Vespa と LGBT 向けコンテンツプロバイダの Unicorn Booty の買収により急成長を遂げた。アメリカでは Grindr と Scruff が支配的と言えるが、同社はフランスとロシア、ブラジルでは Hornet が一番人気のネットワークだとしている。

両社に投資を行っている Ventech China がこの提携に際して重要な役割を果たしたであろうことは注目に値する。Ventech China は Hornet が実施したシリーズ A ラウンドのリードインベスターであり、また Blued のシリーズ C ラウンドにも参加した。

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Blued の CEO、Geng Le(淡藍)氏は次のように述べている。

Hornet は、現在世界のゲイ向けソーシャルアプリ市場の中で最も高い成長率を誇ります。私たちは、ゲイ向けアプリを初期の出会い系モデルから、ゲイコミュニティのためのデジタルホームにしたいという共通のビジョンを持っています。

Blued は2000年にゲイ男性のためのオンラインコミュニティとして設立され、急成長するとともにゲイに対する社会的態度も変化させた。世界最大のゲイ向けソーシャルネットワークだとしており、全ユーザ数は約2,700万人、デイリーユーザ数は300万人だ。ユーザの約80%は中国から利用している。

中国ではここ数年「ピンク経済」が急発展している。Blued の他にも、多数ある Zank のようなサービスやレズビアン向け出会い系アプリの The L、ゲイとレズビアンの偽装結婚を支援するアプリ Queers はどれも飛躍的に成長している。この傾向には非常に勢いがあり、ゲーム開発会社の Beijing Kunlun Tech Co.(崑崙、深圳証取:300418)が今年初めにゲイ向け出会い系アプリの世界トップである Grindr の過半数の株式を取得したほどだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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