苦労して稼いだお金を初心者でも投資できるモバイルアプリの Stash は、Valar Ventures がリードしたシリーズ B ラウンドで2,500万米ドルの資金を調達した。このラウンドには他にも Breyer Capital、Goodwater Capital および Entrée Capital が参加した。
今回のラウンドは、950万米ドルを調達したシリーズ A ラウンドから4ヶ月も経たないうちのことで、これまで同社が調達した資金の総額はおよそ4,000万米ドルに及ぶ。
2015年にニューヨークで設立された Stash は、資金調達ラウンドで VC からそれぞれ6,200万米ドルと6,600万米ドルを獲得した Acorns や Robinhood と同様、モバイルファーストのプラットフォームを通じて「新世代の投資家」、つまり投資に集中する時間もやる気もないような人をターゲットとしている。
Stash の声明によれば、同社は30を超える ETF(上場投資信託)の選択肢を提供し、投資プロセスを簡潔にしている。これらも「実績、経費率、リスクプロファイル、アセットアロケーション」に基づき、同社の専門家らによって選別されている。
投資家は興味ある特定分野に投資することもできる。例えば、環境問題に関心がある人は「クリーン&グリーン」といった具合だ。
Stash はポートフォリオの総額が5,000ドル未満のアカウントには月額1米ドル、5,000ドルを超える場合の利用料は年率0.25%である。入出金には手数料はかからない。
Stash の CEO で共同設立者である Brandon Krieg 氏は次のように述べている。
私たちのゴールは、金融リテラシー向上を促進し、投資に縁がなかった人々に賢明なマネー習慣を身につけるお手伝いや金融サービス業界のサービスを利用してこなかった人々を支援することで、投資に対するバリアを取り払うことです。
8月のシリーズ A ラウンドから4ヶ月経った Stash は今「飛躍的な成長」の最中にあり、ユーザベースは倍以上、毎週1万ユーザを新たに獲得しているという。投資家グループは、軍関係、看護師、Uber のドライバーや建設現場の作業員など「多岐」に渡るとしている。
私たちは人口が多く多岐にわたるアメリカ人グループに対して、投資がより簡単で手軽なものになるようお手伝いをしています。こうした人々の一部には、投資は難しくてわかりづらく、敷居が高いという認識がありました。
4ヶ月を経て約3,500万米ドルの資金をさらに得た同社は、新たな機能、サービスそして製品を開発する計画である。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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