匿名SNSとして大学キャンパスを旋風した「Yik Yak」が従業員の60%を解雇、事業の方向転換を求められる

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<ピックアップ> Yik Yak lays off 60% of employees as growth collapses

2015年に物議を醸し出すアプリのひとつして紹介した匿名SNS「Yik Yak」。もともと大学生から火がついたYik Yakは、キャンパスライフを自由に共有できるアプリとして注目された。一時は最もダウンロードされたアプリ10にもランク入りし、世界中の大学キャンパスへと舞台を広げていった。

そんな人気を博すいっぽうで、匿名であるがゆえにサイバーいじめなどの引き金になるといった点が問題視されてきた。その対策として、一時はハンドル名を要するといった変更を実施したが、レビューには星1つが溢れApp Storeは荒れた。

大学の中には、アプリがいじめや脅迫まがいに使われたことを受けて全面禁止の処置をとるところもあった。匿名性が好きで使い始めたユーザーは、その特性がなくなったYik Yakに要はないだろうし、どっちつかずで揺れるアプリに新規ユーザーがつくはずもない。

こうした苦戦を受けて、Yik Yakは従業員の60%を解雇したという。Yik Yakの従業員数は50人ほどだったが、解雇を受けて約20人が残ることになる。コミュニティ、マーケティング、デザイン、プロダクトなど広域のチームにわたって影響があったという。

2014年の創業から約3年が経つ同社は、これまでに7350万ドルを調達している。資金はまだ潤滑なため今後もアプリの運営は継続されるが、全く新しいアプローチが求められていることは明白だ。

via. The Verge

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