Amazon で働く倉庫番ロボットたちは昨年より50%増の4万5000台に

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Lenovo Smart Assistant with Amazon Alexa / Image Credit : Lenovo

<ピックアップ> Amazon’s robot army grows by 50 percent

毎年恒例、新年の風物詩と言えば CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)ですが、多くの話題がある中、ボイスコマンド、特に Amazon Alexa の他製品ビルトインが個人的に興味深かったです。

例えば Lenovo は Amazon Echo の競合というか類似製品としてスマートスピーカー「Lenovo Smart Assistant」を発表しましたが、この心臓部分は Alexa となっています。また、同じくテレビなどにもビルトインされるようになり、Amazon Alexa が音声アシスタント、言わばこういった家電のOS的な位置付けとしていよいよ動き出した感があります。

Alexa が他の音声アシスタント、例えば Siri や Google Assistant と大きく異なるのはやはり Amazon という一大マーケットプレースと紐づいていることでしょう。音声でコントロールする先のサービスが重要であり、「トイレットペーパー買ってきて」と指示した端末、OS、そして買い物場所から配達まで事業統合できてる同社はやはり強力。リアル店舗としてはレジなしのスーパー実際の書店などにも進出し始めてますから、こういった現実世界とインターネットを繋ぐ世界観で同社はどうやら Apple や Google、Microsoft といったプレーヤーから頭一つ抜け出た感がありますね。

さて、この全体構想や Amazon 本体事業を支える柱の一つ、マーケットプレースは全自動化されているということで有名ですが、この倉庫を管理している倉庫番ロボットが現在、全世界で4万5000台稼働しているという話題がありました。Amazon 本社があるシアトルの地元紙「シアトル・タイムズ紙」が報じたもので、20箇所あるフルフィルメントセンターで稼働しているロボットが4万5000台、前年に23万人と一緒に働いていた3万台から50%増加しているそうです。

Amazon の倉庫番ロボットについてはこちらの記事でも整理しましたが、同社はロボットを導入することで倉庫あたり24億円ものコストカットに成功しています。

Amazonの倉庫番ロボットが24億円以上のコストカットに成功、人間の仕事を奪う日も近い?

また報道には2014年終わりで10倉庫に1万5000台、2015年には3万台、そして2016年に4万5000台と毎年1万5000台ずつ増やしている様子が書かれていました。倉庫によっては経済的な理由からロボット配備がまだのところや完全なるロボット武装済みのところがあるそうです。

ドローンで配達するっていう話を初めて聞いた時はさすがに半信半疑でしたが、もう今となっては実際の社会生活でどのように運用されるのか、そういったところに視点が移りつつあります。思い描いていた21世紀的な未来がやってくる様子というのはこういうじわじわした話題の積み上げなのだなと改めて認識している次第です。

viaThe Seattle Times

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