
Ciscoは本日、先月上場申請をしていたアプリケーションパフォーマンス管理(APM)ソフトウェアを37億ドルで買収したことを発表した(編集部注:原文掲載1月24日)。
発表によれば、この買収ディールはCiscoの2017年度第三四半期にクローズする予定だ。
この動きは珍しく、驚きに値するものだ。この発表前には今日、AppDynamicsは一株あたりの額を10-12ドルから12-14ドルにあげたばかりだった。AppDynamicsは株式公開で1億5600万ドルを調達することを目指していた。
Nasdaqのウェブサイトによると、AppDynamicsは1月26日にNasdaq Global Selectで取引を開始する予定だった。
Ciscoのコーポレート開発ヘッドのRob Salvagno氏はブログで次のようにコメントしている。
Ciscoの業界を牽引するネットワークアーキテクチャとともに、顧客はインフラからアプリケーションまでテクノロジーの全てにわたって、かつてないほどの徹底したインサイトを得られるようになります。このインサイトを用いれば、企業はカスタマーエクスペリエンスを向上させ、収益化の機会を促進できるようになるでしょう。AppDynamcsの買収は、予測可能な経常収益をもたらすソフトウェア中心のソリューションへと移行を目指すCiscoの戦略を後押しするものでもあります。
この買収は、データセンターのネットワークハードウェアに特化するCiscoの可能性をさらに広げるものだ。昨年、CiscoはIoT企業のJasperを14億ドルで買収している。
AppDynamicsの競合であるNew Relicは2014年に上場した。AppDynamicsはクラウドサービスと自社運用のソフトウェアによって、New Relicや既存のプレイヤーに挑戦してきた。
AppDynamicsのCEO、David Wadhwani氏は現職にとどまり、CiscoのRowan Trollope氏の直属となる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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