テック企業の相次ぐレイオフや事業閉鎖ーー2017年のテック業界の道程は険しいか?

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via Flickr by “DARSHAN SIMHA“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

Microsoft、IBM、Twitter、Zenefits、Intel、Autodeskなど、2016年はテック業界全般のあちこちで「縮小化への取り組み」が目立った年となった。

新年に入ってからたったの2週間ですでに、2017年を予兆させるような出来事が起きている。

1月12日だけをみても、TwitterのようなソーシャルネットワークであるApp.net は事業の閉鎖を発表し、上場している音楽ストリーミング企業のPandoraは従業員の7パーセントを解雇することを明かし、さらには同社はじきに買収されるだろうという噂までささやかれている。

その翌日、創業から3年、1500万ドルを調達していたドローンスタートアップのLilyは資金調達に失敗し、事業の閉鎖を発表した。

今年に入ってから1週間以内には、トラブルが続いていたクラウドストレージのスタートアップBitcasaは、公式サイトにさよならメッセージを記載し、会社が存続しないことを発表した。

収益化と出版企業としての成長の計画を最近明かしており、トラフィックも6000万の月間ビジターと140パーセントの成長を見せていたMediumは、全従業員の3分の1にあたる50名の従業員を解雇した。ファウンダーでありCEOのEv Williamsは、方向性の変更の原因は広告システムが壊れていることにあると指摘した。

その他、2011年の創業から7000万ドルの資金をVCから調達してきた、インスタグラムのライバルであるカメラアプリ企業のVSCOは、ニューヨークのオフィスを閉鎖して、そこのスタッフの全員を解雇することを明かした。サンフランシスコの料理スタートアップZestyは2012年に創業し、VCから1000万ドルを調達しているが、月額の賃貸料金が2万ドルのミッションディストリクトの拠点を終了したと報道されている。

数週間前、私たちは幾人ものシリコンバレーのVCに、2017年に予想することは何かを質問した。バブルが大きくはじけると思うかという質問も含めて。

Greylock PartnersのパートナーであるJerry Chen氏はバブル崩壊に否定で、次のようにコメントしている。

バブルがはじけるとは思わない。だが金利は上がり、リスクを重視し始める投資家が新たなスタンダードをつくるだろう。
今年のはじめに私たちは大きなマーケットの修正を経験し、今後マーケットは多くのコストを伴う成長やバーンレートの高い企業に耐えられなくなるだろう。だが、戦略的にキャッシュを使って競争力のある優位性を築ける、また効果的なGo-to-marketビジネスモデルを実行できる企業に対して、市場は報いるだろう。

(本記事は抄訳です。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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