Facebookがパリの「Station F」に、データドリブンスタートアップのためのインキュベータを開設

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上:パリのStation Fで発表するFacebookのシェリル・サンドバーグ氏、一番右は起業家のXavier Niel氏

FacebookのCOO、シェリル・サンドバーグ氏は本日、同社がパリに新しく開設される大型スタートアップキャンパス Station Fの創業パートナーとなることを発表した(編集部注:原文掲載は1月17日)。

Facebookは「Startup Garage」を開設し、その場所を10ー15のデータドリブンのスタートアップのインキュベータにする予定だ。このミッションは、人工知能研究グループの拠点をパリに作るという同社のミッションとも合致する。

Station Fでのプレスカンファレンスで、サンドバーグ氏は次のようにコメントした。

「パリはこれまで常に、人々が集まって新生面を切り拓いてきた場所です。パリのテックシーンには勢いがあります。起業家は世界中で経済成長の原動力となっています。Facebookは、起業家たちを支援することをもっとも大切にしています。」

今回の提携はStation Fにとって、また一つ大きな弾みになる。2億6500万ドルをかけたスタートアップキャンパスは4月にオープン予定であるが、すでに多くのベンチャーキャピタルやハッカースペース、インキュベーターを惹きつけている。このキャンパスはHalle Freyssine駅内に設置される。フランス人のテレコム業界の起業家であるXavier Neal氏がほぼ単独で資金を出して進められた二年間にわたる改装がもうすぐ終了する。

改装された歴史ある駅内は、3つのセクションに分かれている。スタートアップ向けに3000のデスクが設置されたスペース、カンファレンスと会議用のイベントスペース、24時間営業の4つのレストランと一つのバーなどが入った誰でも入れるリテールゾーンの3つだ。

FacebookのStartup Garageは、プレスリリースで「今後数年にわたって、数百万ユーロが投資される」と説明されている。サンドバーグ氏によれば、選出された10-15のスタートアップ向けに80のデスクが設置されるという。入居スタートアップはStation Fで半年を過ごすことになる。

このプログラムに参加するメリットは、一対一のオフィスアワーやFacebookの社員とプライバシー、デザイン、ユーザーエクスペリエンス、マーケティングといったテーマごとに精通した専門家による毎週のワークショップを受けられることだ。

初回バッチのスタートアップの応募受付をすでに開始したという。応募はStartup Garage Facebookのページから受付ている。

(本記事は抄訳です。)

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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