Intel、クラウドストレージ・スタートアップのBitcasaを買収

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クラウドストレージ・スタートアップの Bitcasa は今日(原文掲載日:1月5日)、今起きていることには何も言及しないまま、ホームページに別れのメッセージを投稿した。実際には、Bitcasa は Intel に買収されたことが判明した。

本件に詳しい情報源によれば、今回の買収はクローズドな状態で行われており、買収金額は速やかには明らかになっていない。

Bitcasa の CEO Brian Taptich 氏は、ウェブサイトに掲出したメッセージの中で、次のように書いている。

Bitcasa とそのプラットフォームは、さらにより大きなものの一部となった。

本稿が投稿された後、Intel のスポークスパーソンはメールで「Intel は Bitcasa を買収していない」と伝えてきた。

Bitcasa は MasterCard や Mozy の元従業員により2011年に設立され、最近ではカリフォルニア州のサンマテオに拠点を置いている。数十年にわたり、Box、Dropbox、Google、Microsoft のような企業と競争が激化したのにあわせ、コンシューマ向けの無制限クラウドストレージを強調することをやめ、ホワイトラベルのクラウドストレージサービスや API を提供し、企業や個人のデベロッパのビジネス獲得に特化してきた。

Bitcasa は昨年、クラウドストレージサービス「Drive」を終了しており、同社のデスクトップアプリやモバイルは、既に利用できなくなっている。

Intel が Bitcasa のチームと、Bitcasa のテクノロジーを使って何をしようとしているかは定かではない。Bitcasa のウェブサイトによれば、同社は以前、バックエンド・ストレージサービスを Intel のデベロッパに提供していた。情報筋によれば、Bitcasa のエンジニアたちは、将来のイニシアティブに関与する Intel の(新デバイスグループを含む)新テクノロジーグループで既に勤務を始めている。

Taptich 氏は、次のように書いている。

Bitcasa のテクノロジーが、このミッションを完遂するのに大きく貢献するであろうことに、我々は楽観的だ(あなたはそう思わないかもしれないが)。

Bitcasa はこれまでに、少なくとも資金調達で2,000万ドルを調達している。前回は2013年に調達を発表した。投資家には、Andreessen Horowitz、CrunchFund、First Round Capital、Horizons Ventures、Pelion Venture Partners、Samsung Ventures などがいる。2015年には、ストレージ大手の SanDisk が同社との取引を発表した。他のパートナーには、(Bitcasa にストレージを提供している)Amazon Web Services、Huawei(華為)、Samsung、Tata などがいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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