何もしないのにお金をくれる無料ゲーム? 中国で多くの人々がスマートフォンで始めたのは、少し不思議なものだ。 ユーザが今いる場所に応じてマンガのような地図が表示される点、近くにあるアイテムをつかみとれる点、獲ろうする宝物に向けるとスマートフォンのカメラがファインダーになる AR(拡張現実)モードなど、そのゲームは非常に Pokémon Go に似ている。手にはいる現金は、中国で伝統的に現金を贈る際に…
ユーザが今いる場所に応じてマンガのような地図が表示される点、近くにあるアイテムをつかみとれる点、獲ろうする宝物に向けるとスマートフォンのカメラがファインダーになる AR(拡張現実)モードなど、そのゲームは非常に Pokémon Go に似ている。手にはいる現金は、中国で伝統的に現金を贈る際に使う赤い封筒「Hongbao(紅包)」で表示される。
Alipay 担当者が Tech in Asia に語ったところでは、このゲームは Alipay の中で恒久的な機能になるようだ。
ゲームを試す
筆者が週末にアプリを試しみたところ、Alipay のユーザが置いた紅包を、自分から数ブロックの中で数百枚見つけることができた。それぞれの紅包には、ユーザネーム、場所、どこで見つけるかについてユーザからの手がかりが付されている。現金を見つけるには、正確にその場所に向かう必要がある。Pokémon Go のように歩いたりバスに乗ってスワイプすると、現金を手に入れることはできない。
<ピックアップ> 31 tech companies that could go public in 2017 2017年がスタートしまして、また今年もいろいろな予測が出ておりますが、特に一定の指標となる北米スタートアップの IPO 候補が31社、VentureBeat に挙がっておりましたのでピックアップさせていただきます。 ニューヨーク証券取引所( NYSE )狙いの企業が中心で、…
筆者はラスベガスで開催される、大規模テックトレードショー CES 2017 に参加するつもりだ。これまで何度参加したか忘れてしまったが、次に何が来るかを理解する上で、このイベントに参加することは今でも重要だと感じている。VentureBeat からは、Ken Yeung と John Brandon と共に参加し、その記事は早ければ今日にも掲載されるだろう。筆者は、CES 2017 の期間中に披露されるであろう内容をすでに多く読んでいるので、このプレビューでいくつかその洞察を披露することにした。
このテックトレードショーは全米最大で、昨年は240万平方フィート以上(編注:22.3万平方メートル=東京ドーム約5個分)の会場に3,000社以上が出展、それを見に17.7万人以上が来場した。毎年 CES を開催している Consumer Technology Association(コンシューマ技術協会)は今年、出展社3,800社、一般参加16.5万人、メディアからは6,500人が来場すると予測している。今年の会場面積は、これまでで最大の250万平方フィート(編注:23.3万平方メートル)となる見込みだ。
大企業は言いたがらないだろうが、筆者は大きなトレンドの一つが、Internet of Stupid Things(インターネットにつながる、くだらないもの)になるだろうと考えている。
サムスンの IoT は昨年、200のネット接続されたオブジェクトを出展した。 Image Credit: Dean Takahashi
ご存知のように、IoT は毎日使うオブジェクトをスマートでネット接続された状態にしたものだが、この数年で盛り上がってきている。スマートドローン、スマートロボット、スマートバスケットボール、スマートペットエサやり機、犬用のスマート首輪、スマートウォッチ、スマート煙警報機、スマートホームセキュリティカメラ、スマート冷蔵庫など、Internet of Obvious Things(インターネットにつながりそうな明らかなもの)はすでにある。我々はさらに多くのネット接続されたものを見出すことになるだろう。
Internet of Stupid Things については冗談だが、しかし、今や、我々はすべてのものがセンサーを備えようとする時代へ向かっている。そのビッグデータは絶大なる価値を生み出し、同時にプライバシーには絶大な驚異となり得る。しかし、IoT のほんの少しの部分にのみ対策を施そうとし、それに資金を投入しようとする企業はあまりに多い。全体的に統合されたシステムが価値を持ち、部分々々の単体技術での販売は困難になっている。
Stupid Things は、最終的には人工知能を通じて本当にスマートなものに取って代わるだろう。アクセンチュアで、通信・メディア・テック分野のマネージングディレクターを務める John Curran 氏はインタビューの中で、テクノロジーの中のスマートな部分は、最終的に現実のものになるだろうと述べていた。音声認識や画像認識を伴い人工知能による機能改善をふまえ、企業はこれまでのプロダクトに、本当に使いものになる人工知能を追加して再投入できるようになっている。
AImotive のソフトウェアは、運転が安全なグリーンのエリアと、車の部分(オレンジ)を認識できる。歩行者は赤で表示される。 Image Credit: Dean Takahashi
基調講演では、AI 分野への集中が見られるだろう。Nvidia の CEO である Jen-Hsun Huang 氏が CES 2017 で最初の基調講演を務め、彼は同社がグラフィックチップメーカーから人工知能の会社にどうやって転換を図ったかを話すことになるだろう。自動運転車、Amazon Echo や Alexa のようなホーム制御システム、エクササイズを勧める健康フィットネスデバイスなど、かつて使い物にならなかったスマートデバイスにも徐々に進化が見られるだろう。Curran 氏は、スマート企業が新しいデバイスを使ってサービスを提供するようになるだろうと予測している。
フロアスペースには、多くのドローン、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、ロボット、スマートカー、健康やウェルネス、ウエアラブル、3D プリンティングが見られるだろう。大手チップメーカーからの新しいプロセッサの紹介とあわせ、スマートフォンもいくつかお目見えするだろう。しかし、スマートフォンの紹介の多くは、春にバルセロナで開催される Mobile World Congress で行われることが多い。
Samsung の2016年の記者会見 Image Credit: Dean Takahashi
Apple は CES に参加しない。しかし、その最大のライバルであるサムスン電子は、水曜日の午後2時に記者会見を開く予定だ。サムスンは、エレクトロニクスの主要なカテゴリすべてで活躍しており、ハイビジョンテレビの4倍の画素数を持つ、廉価版 4K テレビの普及に向けた、大きな発表を期待できるだろう。筆者は、値は張るが多くの 8K テレビと、それらが家の中のデバイスすべてとつながる方法が見られるのを期待している。サムスンは、存在するほぼすべての技術カテゴリでプロダクトに言及することになるだろう。
CES 2017 は、1月5日から8日までラスベガスで開催される。プレス向けの特別イベントの披露は、1月3日と4日に予定されている。
CES には参加しない企業もいる。2016年に大きなプロダクトをローンチした Facebook Oculus は参加しないし、ドローンメーカーの Parrot は今回、ビジネスミーティングだけを行うとしている。
CES 2015で紹介された、パナソニックのインタラクティブミラー Image Credit: Dean Takahashi