Ant Financial(螞蟻金融)が韓国のKakao Payに2億ドルを出資、Alipay(支付宝)とシステムを連携へ

by TechNode TechNode on 2017.2.23

Image credit: Kakao, Ant Financial(螞蟻金融)

中国の eコマース大手 Alibaba(阿里巴巴)の金融関連会社 Ant Financial(螞蟻金融)は本日(2月21日)、韓国の Kakao Pay に2億米ドルを出資すると発表した。Kakao Pay はモバイルメッセージングプラットフォーム大手 Kakao Talk の親会社 Kakao Corp のモバイル金融子会社として、近く発足が予定されている。

4,800万人を超えるユーザを擁しているという Kakao は昨年、モバイル決済機能 Kakao Pay をローンチした。このプラットフォームは1,400万人の登録ユーザを獲得し、単なる決済取引から料金支払い、送金、登録ユーザの管理など、革新的で便利なモバイル金融サービスを提供する企業へと徐々に進化してきた。

Kakao の役員会は1月、Kakao Pay という金融サービスブランドで別会社を立ち上げる方針を定め、暫定的な社名を Kakao Pay Corp とした。現在 Kakao のフィンテック部門を率いる Young-Joon Ryu(류영준)氏が新会社のトップとなる予定だ。

本案件により、Ant Financial(中国で4億5,000万のユーザを誇る、全国で利用可能なモバイル決済ツール Alipay=支付宝の運営企業)は、Kakao Pay を通じて韓国でさまざまなデジタル金融サービスを提供していくことになる。新会社は Alipay が持つ3万4,000の店舗を Kakao Pay のシステムに統合することで、オンラインとオフラインの顧客を増加させ、店側にもさらに多くの顧客ベースをもたらせると声明で述べられている。

今回の提携案件は両社にとってウィンウィンの協力関係となる。Kakao Pay は Alipay が持つ既存のオンライン・オフラインのリソースや技術サポートにアクセスできるようになり、Alipay の方は Kakao の巨大なユーザベースを活用して韓国市場に参入できるからだ。

Ant Financial は中国国内でモバイル購入の変革をリードしている一方で、現地プレーヤーとの提携を通して積極的に国外展開も進めている。Alipay はオンライン・オフラインを問わず日本韓国欧州で幅広くサポートされるようになった。

Alibaba が国外進出を図るために用いているもう1つの手段は、投資だ。同社はフィリピンの電話会社 Globe Telecom の決済サービス部門である Mynt に金額は非公表ながら投資をすると発表した。昨年にはタイのサードパーティー決済企業 Ascend Money に20%の持株分、2015年にはインドの PayTM にそれぞれ出資している。

中国で最初にブームになったサービスであるため、オンラインであれ国外旅行であれ、国外進出を図る際に Alipay による国外決済が中国人ユーザによってなされるのは当然のことである。同社によると、韓国を旅行する中国人は Alipay で幅広い決済を利用することができ、Kakao Pay のユーザも、Ant Financial が広げる世界的拠点で多くのデジタル金融サービスを使えるようになるという。

一方、Naver Pay (韓国の検索最大手が運営)や Samsung Pay、小売大手の Lotte Group が運営する L Pay といったライバルとの競争に直面している Kakao Pay にとっても、今回の提携はメリットがある。

Ant Financial International の社長である Douglas Feagin 氏は次のように話している。

グローバル展開している Ant Financial にとって、韓国は重要な市場です。韓国市場では革新的なサービスやモバイル決済の事業機会を数多く目にしています。業界をリードする Kakao のモバイルプラットフォームサービスと巨大な顧客ベースを考慮すると、韓国の顧客にエキサイティングで革新的な製品を提供するために、Ant Financial が持つ幅広いデジタル決済体験とテクノロジー主導の金融サービスをこの国にもたらすことができると信じています。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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