
Image credit: 福岡市
福岡市と台北市は8日、日台スタートアップの海外展開について相互に支援することの覚書を締結した。この日、台北市産業発展局を訪問した福岡市の高島宗一郎市長は台北市の Ko Wen-je(柯文哲)台北市長とともに覚書に調印し、記者会見に臨んだ。
台北市は若年層の起業支援のために Taiwan Startup Hub(略称:TSH、中文名:青創基地)などの施設を開設しており、一方、福岡市もスタートアップカフェ(天神の TSUTAYA から旧大名小学校跡地に移転予定)などの起業家集積拠点を開設している。昨年7月には、福岡市が台湾から招聘するスタートアップを選出するコンテストを Taiwan Startup Hub で開催した。高島市長によれば、これまでに Fukuoka Startup Selection などの機会を通じて、招聘チーム9社を日本の大手デパートなどに紹介しているという。
高島市長に帯同する形で福岡のスタートアップや起業家らが調印式に同席していたが、Ko 市長は一行を Center for Innovation Taipei(略称:CIT、中文名:台北創新中心)、Taipei Co-Space(台北創新実験室)、また、台北メトロ(捷運)Yuanshan(円山)駅周辺に今年末に完成予定の digiBlock(台北数位産業園区)に案内したいと述べた。
福岡市から台湾のスタートアップに対して提供される支援内容については昨年7月の高島市長の台北訪問時に明らかになっているが、台北市から日本のスタートアップに対して提供される支援内容については、次の通り明らかになった。
- 現地の創業支援ワンストップセンター「Startup@Taipei(創業台北)」と福岡市スタートアップカフェが連携した海外展開支援(現地ビジネス環境や創業に関する情報の提供等)
- スタートアップ補助金等による創業時の金銭的な支援
- 台北で開催されるイベントへの出展支援 など

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