NZ発中華圏向けP2P決済の「LatiPay(紐元通)」、Jubilee Capital(禧年資産)らから300万ドルを調達——シンガポールやアメリカに事業展開へ

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ニュージーランド・オークランドでオンライン決済サービス LatiPay(紐元通) を提供している Latitude Technologies は、シンガポール拠点のベンチャーキャピタル Jubilee Capital Management(禧年資産) の他、Tuhua Fund、Zino Fund(両社ともニュージーランド拠点)、エンジェル投資家が参加したシリーズ A ラウンドで300万米ドルの資金を調達した。

上記投資家らが同社に対する直近の投資家であるが、既存株主としては Jim Rogers 氏(Rogers Holdings and Beeland Interests 会長)などがいる。

今回獲得した資金を使って LatiPay はシンガポールおよびアメリカへの事業展開を図る他、プラットフォームの業者数を拡大する予定だ。

1年前に Peter Wei 氏によって設立された LatiPay は、商品やサービスを購入した中国人消費者が人民元で代金を支払うことができる一方、業者側は手数料なしで商品やサービスの代金全額を現地銀行で現地通貨にて直接受け取ることができる。消費者は希望する銀行支払いチャネル(中国の銀行19行)、または AliPay(支付宝)、WeChat pay(微信支付)、JDPAY(京東銭包)、Baidu wallet(百度銭包)といった主要な e ウォレット経由で支払いを行うことができる。

同社は2016年12月にオーストラリアでサービスをローンチしたが、今年5月にはアメリカとシンガポールでもサービスを展開する予定だ。

Jubilee Capital はシンガポールを拠点とする VC ファンドで、最近シンガポール金融管理局から登録運用会社のライセンスを獲得した。リードインベスターである Jubilee Capital は、成長率の高いテック企業に資金提供を行っている。LatiPay は、目標額を1億米ドルとする Jubilee Technology Fund が出資した3つ目の企業だ。

Jubilee は11月に、当初積立金3,000万米ドルで新たに Jubilee Tech Fund(JTF)基金をローンチしたことを発表した。同社は JTF 向けに総額1億米ドルの資金調達を目指すという。

【via e27】 @E27co

【原文】

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