Kickstarterが動画ストリーミングのHuzzaを買収、起業家が製品をストリーミングでプレゼンできる「Kickstarter Live」をバンクーバーで開発へ

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Huzza を使ってライブストリーミングする Huzza 共同創業者の2人:左から Nick Smit 氏、Justin Womersley 氏

Kickstater が本日(2月1日)買収を行った。Kickstater にとってはかなり珍しいことだ。買収の対象となったのは、バンクーバーを拠点とする動画ストリーミングスタートアップ Huzzaで、取引条件などは明らかになっていない。

2015年設立の Huzza は、ライブ動画を使ってバンドやミュージシャンをファンと繋ぐサービスを提供している。このプラットフォームを利用すれば、ライブ動画イベントのスケジュールを組んでその動画を一般に公開したり、ファンクラブ限定で公開したりすることができる。さらに、アーティストはプラットフォーム上でファンとチャットをしたり、質問に答えたりすることもできる。

実は、Kickstarter Live をローンチするために、昨年の後半から Kickstarter は Huzza と提携を結んでいた。この新ツール「Kickstarter Live」を使って、クリエイターは自分の商品のデモ動画を世界中にライブストリーミング配信することができる。この提携がかなり上手くいったようで、その3ヶ月後には、Kickstarter はそのプラットフォームの購入を決断していた。

Kickstarter のオペレーション部門シニア VP を務める Bridget Best 氏は次のように解説する。

彼らの商品を初めて体験したとき、すぐに心を奪われました。和気あいあいとして、パーソナルな結びつきを与えてくれるサービスだと感じました。そして、このサービスが新たな方面から私たちのコミュニティを活性化させ、どのように Kickstarter の強味を引き出してくれるのか、とてもわかりやすかったのです。

Huzza の拠点がカナダだということで、Kickstarter は初めてアメリカ国外にオフィスを構えることになる。場所はバンクーバーのギャスタウンになるようだ。Huzza の設立者 Justin Womersley 氏と Nick Smit 氏はこれから Kickstarter Live の開発に取りかかる予定で、その開発を支えるチームを作っているところだ。

2009年設立の Kickstarter は、クリエイターの商品開発のためにこれまでに何十億米ドルもの資金調達を支援してきた。クラウドファンディングの代名詞と言ってもよいほどだ。Kickstarter はニューヨークを拠点とし、「フ〇〇ク・ザ・モノカルチャー」を哲学に、利益よりも文化的なイデオロギーを優先することを標榜している。事実、Kickstarter はベンチャーキャピタルからの出資をほとんど受けておらず、2015年には Kickstarter Inc.から公益法人化して Kickstarter PBC になった

本日(2月1日)の Kickstarter の買収は、同社が初めて買収を行って以来約1年ぶりのニュースとなった。そのときに買収されたのは、閉鎖直前の状態にあった音楽ファンコミュニティ「Drip」だ。

これら2つの買収から見えてくるのは、Kickstarter が自身のビジネスにおいて、コミュニティ作りの方面にかなり力を入れているらしいということだ。ここでのコミュニティとは、モノをつくる人と、それを買って使う人とを繋ぐコミュニティである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】