土屋氏の講演に引き続き、イギリス・ブリストルから Engine Shed の Nick Sturge 氏、アメリカ・ピッツバーグから Innovation Works の Jeffrey McDaniel 氏、Politemachines.com の Ajay Revels 氏、大阪市経済戦略局理事の吉川正晃氏を交えてのパネル・ディスカッションが持たれた。モデレータは、京都工芸繊維大学の特任准教授 Sushi Suzuki 氏が務めた。
Struge 氏は、ブリストル市とブリストル大学が共同で進めている、長期的かつサステイナブルな経済成長目指すコラボレーション・プログラム「Engine Shed」ののディレクターを務めている。Sturge 氏によれば、ブリストルは歴史的に製品の輸入で潤って来た街で、近年ではロールス・ロイスに買収された Bristol Aeroplane Company の流れを引いて航空機産業が盛んなほか、80年前に BBC がここに本局を構えたことに起因し、世界中の自然史に関わる番組の35%がブリストルで作られているのだそうだ。
Allen Miner 氏(サンブリッジ 代表取締役会長兼 CEO / HackOsaka スーパーバイザー)
平石 郁生氏(サンブリッジ 代表取締役社長)
Nick Sturge 氏(Director, Engineshed)
Ajay Revels 氏(Politemachines.com)
【Gold Prize】Docquity(シンガポール)
副賞:賞金50万円
アジアでは、医師が継続的医療教育(CME; Continual Medical Education)を受けるのには大きな障害を伴う。また、具体的な症例事案をオープンなソーシャルメディアなどで議論することも法律で禁じられている。その結果として、インドネシアでは、2016年に医師免許を更新できなかった医師が5,000人に上るという。
Monozokuri Hardware Cup の優勝者には、ピッツバーグで AlphaLab Gear が毎年開催する「National Hardware Cup」に、ロサンゼルス、ボストン、オースティン、デンバー、ワシントンDC からの予選通過者と肩を並べ、ファイナリストとして登壇する権利が与えられる(AlphaLab Gear の運営母体である Innovation Works の Jeffrey McDaniel 氏によれば、今回の日本勢のジョインに伴い「International Hardware Cup」に改称するとのこと)。また、入賞3位までのチームにも同イベントにツアー参加する権利が与えられる。
【1位】QD レーザ
QD レーザは、富士通や東京大学の共同研究からスピンアウトしたスタートアップで、量子ドット技術を活用し、さまざまな分野に応用できる量子ドットレーザを開発している。今回は、レーザープロジェクトから装着者の網膜に直接映像を投影する網膜走査型レーザアイウェアを紹介した。この技術により、全盲ではないものの、ぼやけた世界の中で暮らしている視覚障害者の QOL を高められる可能性がある。
今年度は、消費者は Google Assistant、Alexa、Siri、Cortana などの音声起動ボットが私たちの生活(およびテキストメッセージ)に介入することで個人のデジタルアシスタントが花開く年になるだろう。初期のブランドのイノベーターがこれらのデジタルアシスタントを活用するケースが増えている。他と比べ、特にずば抜けたデバイスはまだないが(Appleがここで何を発表するのかが楽しみだ)、ブランドマーケティング担当者はこれらのプラットフォームのいくつかを活用し、消費者中心のソリューションを試してみるべきだ。
Slack は驚異的な成長を遂げているが(2016年4月時点で3.5倍の成長)、ほとんどの大企業はおそらくまだそれを考慮に入れていない。昨年、Slack の競争相手として直面したマイクロソフトは、チームをたちあげ、Facebook Workplace、Yammer、HipChat、Skype for Business などもエンタープライズメッセージング分野に関わっている。