中国の都市内スピード配達サービスのShansong(閃送)、シリーズCラウンドで5,000万米ドルを獲得

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Image credit: Shansong Express(閃送)

都市内配送サービスを提供している中国のスタートアップ Shansong Express(閃送)は、SIG Asia Investment(海納亜洲創投)とYi Capital(執一資本)がリードしたシリーズCラウンドで5,000万米ドルを調達したと発表した(姉妹サイトTechNode中国語版による報道)。このラウンドには、中国の資産家 Wang Jianlin(王健林、Wanda Group=万達集団会長)氏の子息である Wang Sicong(王思聰)氏が支援するファンド Prometheus Capital(普思資本)も参加した。

2014年に設立された Shansong は、短距離・同一市内の物流サービスを提供している。

中国の消費者はせっかちなので、良好なユーザ体験に迅速な配達は欠かせない。Shansong は5km以内の配送なら60分での配達を公約している。それより遠いところでは、5kmごとに30分長くかかる。

しかし、公約よりも効率的な運営をしているようだ。同社のデータによると、北京で5km以内なら配達にかかる平均的な時間は23分、10km以内なら33分で配達されるという。Shansong によると、時間を守れなかった荷物の割合はわずか1%だという。

配送拠点から配送拠点へと荷物を運ぶ従来の物流の仕組みとは異なり、Shansong は1件の配達をその業務プロセス全体に責任を持つ1人の配送スタッフに割り当てている。そのため配送時間が短縮され、顧客情報の漏えいリスクが回避される。

北京を拠点とする同社は3年に及ぶ事業展開を経て、1,200万人のユーザと18万4,000人の配送スタッフを獲得した。同社は現在、中国の31都市でサービスを運営しており、平均配送価格35人民元で1日あたり10万回の配送を行っている。

全体収入のうち同社は20%分を利益として獲得し、残り10%は配送スタッフとユーザへの補助に充てられる。同社では昨年4月以降、収支が均衡しているという。

今回の調達資金は、サービスの標準化と他都市への事業拡張のために確保される。

Shansong は以前、金額は非公表ながらシリーズAラウンド資金をCDH Investments(鼎暉投資)から、シリーズBラウンド資金を JD Capital(九鼎投資)、シリーズB+資金を Tiantu Capital(天図資本)から調達している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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