
Photo credit: WeWork
アジア展開への足がかりとして上海のコワーキングスペース市場に参入してから約8か月が経ち、米国に本社を置く WeWork は活気あふれる街・香港へと手を伸ばした。
WeWork は最近、香港で新たに2か所のコワーキングスペースを正式にオープンし、コワーキングサービスを起業家に提供している。料金は月額590米ドルから。湾仔(ワンチャイ)のロックハート通りにある施設は気取らない感じの建物内にあるのだが、もう一方の施設は、ジャッフェ通りの Tower 535 に設けられており、そこからはビクトリア港の眺望を楽しむことができる。
香港のオフィススペースの賃料は世界で最も高く、ニューヨークのほぼ2倍だ。人口720万人ほどの都市がこのタイトルを2年連続で獲得するというのは、おかしな話だ。これは、収入や投資家からの資金供給のない駆け出しのスタートアップにとっては悪いニュースで、彼らにはそんな賃料は払えない。
Tech in Asia Database によると、香港のスタートアップ全体で2016年に5億米ドル強の資金を調達しており、これは韓国よりはかなり多く、日本より若干少ない額だ。

Photo credit: WeWork.
ニューヨーク生まれの WeWork は、世界トップクラスのハイテクハブにおいてコワーキングスペース提供企業のトップになるために、これまで14億米ドルを調達し、米19都市と世界16都市にまたがり事業を展開している。合計で110か所ほどの施設がある。
今年中にはインドに展開するという。

Photo credit: WeWork.
アジア展開を開始したこともあって、WeWork の2016年は忙しかった。4大陸8か国の市場に参入し、その過程で会員数は倍増し、収益が見込める顧客は8万人以上となった。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待