Alibaba(阿里巴巴)、中国の食品偽装問題への対処にブロックチェーンを活用

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2012年に中国で販売されているのが見つかった偽物の卵
Photo credit: China Daily

中国には食品偽装の問題がある。偽物の醤油、米、卵が販売されており、重大な事故を引き起こす危険性がある。そこで中国最大のオンラインショッピング企業である Alibaba は、ビットコインで使われているテクノロジー「ブロックチェーン」を活用することによってこの食品偽装を撲滅したいとしている。

Jack Ma(馬雲)氏が設立した時価総額2,700億米ドルの e コマース企業 Alibaba(阿里巴巴)は本日(3月24日)、巨大なグローバルスプレッドシートとも言うべきデジタル台帳システムのブロックチェーンを使った実験を開始し、サプライチェーンを通して食品の真正を追跡すると発表した。この実験では、Alibaba の Taobao(淘宝)や Tmall(天猫) のマーケットプレイスで販売しているベンダーは4億4,300万のアクティブユーザとともにこのシステムを使って食品の真正を確認できるので、危険な偽物を排除できるという。

ブロックチェーンのパイロット実験が行われるのは、オーストラリアとニュージーランド。いずれも Alibaba の中国人ユーザが食品を購入するのに人気のある国だ。

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偽物ではないおいしそうなリンゴをほおばる Alibaba(阿里巴巴)設立者兼会長 Jack Ma氏(馬雲)
Photo credit: Alibaba

Alibaba は、ユーザがどのようにして食品の真正を確認できるかについては詳細を明らかにしていない。

偽装業者に対する不満

同社オーストラリア兼ニュージーランド部門のマネージングディレクターを務める Maggie Zhou 氏は、このように話している。

オーストラリアとニュージーランドには模範的な規制環境があり、また、食品や飲料の輸出では世界で最も成功していることを考えると、ここで実験を始めるのは自然の成り行きでした。食品サプライチェーンの統合性、安全、品質に関して言えば、両国での成果がそれ以外の地域の動向を左右するとみています。

Alibaba はこの実験に PricewaterhouseCoopers、Blackmores、オーストラリアポストとともに参画するが、プログラムの開始時期は明らかにされていない。

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オーストラリアの牧場
Image credit: Pixabay

Alibaba は過去数年にわたって、 サードパーティーのベンダーが販売する違法 DVD からデザイナーブランドの偽ハンドバッグに至るまで、偽物商品の取り扱いをめぐって激しく何度も非難されてきた。中国で2番目に裕福なテック業界の大物である Ma 氏は今月、中国政府に対し偽装取り締まりと罰則を強化するよう要請した

Ma 氏はソーシャルメディアで次のように伝えている。

偽装犯罪はあまりにもリスクが小さいので、こうした商品を社会から効果的になくす状況を想像するのは困難です。飲酒運転を取り締まるのと同じように偽装問題に対処しなくてはいけません。もし偽装商品を一つでも製造、販売したら禁固7日などの刑になれば、知的財産権の執行や食品・医薬品の安全面のほか、イノベーションの育成面で今とは違う世界になるでしょう。

ブロックチェーンのシステムは、偽物を検知する目的で、テクノロジー企業や金融機関によってますます使用されるようになっている。

食品について言えば、例えばオーストラリア産ステーキを梱包する際に、牛の DNA データを保存するのにブロックチェーンを活用できる。Bitcoin Magazine 誌に「Burgers on the Blockchain」という記事が掲載されたが、そこで言及されているように「ブロックチェーン・レコードによりクロスチェックが可能となり、ライフサイクル全体で製品の真正を確保できるデジタルマーカー」が生み出されるのである。

記事の著者はこう書いている。

販売店の陳列棚に置かれた食品は、顧客がスマートフォンを使って食品パッケージにある QR コードをスキャンすることでパッケージの中身や供給源など製品に関する食品の安全情報を受け取ることができる。

以上は理論的な話。Alibaba のブロックチェーン実験はまだ始まったばかりだ。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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