人気の動画ストリーミングアプリBigo Live、シリーズCラウンドを経て現在の評価額が4億米ドルに

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東南アジアで爆発的な人気を博しているシンガポール拠点のソーシャルビデオストリーミングアプリ Bigo Live が、Ping An Overseas Holdings 率いるシリーズ C 資金調達ラウンドを終了した。Ping An Overseas Holdings は中国の Ping An(平安)が所有する従業員数30万人規模の資産運用会社で、主に保険や銀行サービスを展開している。

Bigo Live によって本日(3月7日)発表された声明によると、今回のラウンドで得た非公開の調達額と合わせて、これまで得た資金総額は1億8,000万米ドルに達し、その評価額は4億米ドルを超えるとされる。

Persicope のクローンともいえる Bigo Live では、ユーザはいつでもどこからでも動画をブロードキャストでき、また他のユーザを自由にフォローすることも可能だ。同アプリはゲーム的な要素が強い。現金で購入したダイヤモンドを用いてティアラからスポーツカーといったデジタルギフトを購入し、他のユーザに送ることができる。ギフトはビーンに変換し、ダイヤモンドや現金に換えることが可能だ。

Bigo Live によると、同アプリは18歳から25歳までの若年層を中心に人気があるという。2016年3月にローンチされて以来、1年間で7,000万人もの登録ユーザを世界各地で獲得した。登録ユーザの1日の平均利用時間は40分だ。月間アクティブユーザ数は3,000万人近くになる。同社は、収益や他の金融細目については明かしていない。

一方、Twitter が所有する Periscope は昨年8月、登録ユーザ数を1,000万人、1日のアクティブユーザ数を190万人と発表している。最近のデータは公開されていない。

Bigo Live は人気の真っ只中にありながら、いくつかの市場でヌード映像の表示に関する規制法に違反しているとし、監督機関の強い反感を買っている。 同アプリのライブ動画チャネルの一部は軽薄あるいはあからさまに挑発的であり、チャーミングな女性や時には男性が視聴者に対し、大量にギフトを送るよう誘惑しているとされている。

Bigo Live は、 タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピンにおいて、Google Play やアプリストアのダウンロードチャートで度々1位を獲得している。東南アジアでの成功を受け、同社は今後新たなマーケットへの参入を検討しているという。

Bigo Live は、急速な成長を支えるために今後も全世界を対象として優秀な人材の獲得を継続し、ヨーロッパ、米国、インド、ロシア、中東、その他主要諸国における局所展開を図っていきます。

同社はこのように語り、研究開発にも引き続き多大な投資を行っていく予定だ。

同社はまた、同じく動画ソーシャルネットワークの中国大手企業 YY と設立者 David Li 氏の後援も受けている。他の投資家として、BAI(Bertelsmann Asia Investment Fund)、Morningstar Capital、Gao Rong Capital があげられる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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