Spotifyは2日、有料会員が5000万名に達したことを発表した。
今回の発表は、昨年9月に同社が有料会員数が4000万名に達したことを発表してから6ヶ月後のことである。つまり、半年で同社は月間会員数を25パーセント上昇させたというわけだ。この勢いは、来年にIPOを計画しているといわれるSpotifyにとってはプラスだ。
Thank you to our 50 million subscribers. #Spotify50 pic.twitter.com/eXkOV71bwu
— Spotify (@Spotify) 2017年3月2日
2008年にスウェーデンで創業し、2011年には米国でローンチしたSpotifyの有料会員数の推移を振り返ってみよう。
2011年:100万 → 200万
米国でのローンチを準備するにあたって、初めて公式の有料会員数が発表された。2011年3月、全会員の15パーセントにあたる100万名が有料会員であると同社は発表。その数は、半年後には二倍となった。
2012年:400万 → 500万
2012年8月には有料会員数が400万名になったと発表あり。4ヶ月後には500万に。
2014、2015年:1000万 → 2000万
大きな節目を迎えたのが2014年5月。有料会員数が1000万に達したことが発表された。その半年後には1250万に、翌年の2月には1500万になる。
2016、2017年:3000万 → 5000万
2016年3月には有料会員数が3000万に。9ヶ月で50パーセントも上昇した。
さらにインパクトがあったのは、その3ヶ月後にアクティブリスナーが1億に達したという発表があったときだ。そして、昨年の9月に有料会員数が4000万に達したと発表される。
Spotifyの成長率についておそらくもっともすごいと言える点は、その成長率がまったく鈍っていないという点だ。同社は、半年間のスパンで最低でも25パーセントの成長率を常に維持している。
Spotifyは、ユーザーが戻りたくなるような「スティッキーな」プラットフォームにするべく、多くを投資してきた。ただユーザーが銀行口座の情報をもって有料会員登録をするだけでなく、彼らを有料会員として維持することを同社は目指している。
こうした意識から、Spotifyは数年前に音楽リコメンデーションを改善するためにEcho Nestを買収した。昨年11月には、解析と機械学習によって有料会員の獲得と維持を提供するスタートアップPreactを買収した。
Spotifyが今年または来年上場するかどうかにかかわらず、IPOに向けて非広告収入を最大化するべく努力していることは確かである。
(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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