
インドに本社を置くスタートアップ HackerEarth は、Dice を展開する DHI Group, Inc. がリードした資金調達ラウンドで3億インドルピー(450万米ドル)を調達した。このラウンドには他にも BEENEXT、BEENOS、Digital Garage、BizReach や既存投資家の Prime Venture Partners も参加した。
今回調達した資金も合わせると、同社は現在までに500万米ドルを調達している。
HackerEarth は新たに調達した資金を商品開発チームの強化や事業の海外展開、さらに、イノベーションマネジメント商品の拡大に利用する予定だ。
2012年後半に設立された HackerEarth は、Sprint と Recruit という2つの商品を提供している。
Sprint は、オープンな開発者コミュニティから事業や企業および組織向けに提供されるソリューションのクラウドソーシングを行うイノベーションマネジメントツールだ。
HackerEarth によると、中央・地方政府や NGO もソリューションを探すために Sprint を利用しているという。 また、Honeywell や Pitney Bowes、Wipro、Walmart Labs、Intuit などの企業と協業しているそうだ。
さらに、Sprint はこれらの企業に就職できる機会をコミュニティの開発者たちに提供している。
HackerEarth の CEO 兼共同設立者である Sachin Gupta 氏は、公式のプレス声明でこう述べている。
私たちは HackerEarth Sprint のおかげで、ハッカソンを通じた企業イノベーションの推進を中心としたイノベーションマネジメントの分野で急速に成長しています。この分野に大きな可能性を見出しており、このビジネスの成長のために投資を行いたいと考えています。これは、世界的な規模の開発者コミュニティの構築や、企業の優れた人材管理の支援に向けた現在の取り組みとも合致するものです。
HackerEarth が持つもう一つの商品、Recruit は、技術者の候補を選抜するためにオンラインテストを実施する企業の支援を行っている。Recruit を利用すれば企業はプログラミングテストを作成したり、離れた場所からでも候補者を評価したりすることができる。
HackerEarth によると、Amazon、DBS、UBS、L&T Infotech など500社以上の企業が技術審査のために Recruit を利用しているという。HackerEarth はこれまでに Recruit プラットフォームで100万人以上の候補者を審査している。
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