
香港を拠点とするロジスティクス企業で、発送見積もりをワンストップのオンラインサービスで提供している Freightos は昨日(3月29日)、 GE Ventures がリードするシリーズ B 延長ラウンドで2,500万米ドルを調達したと発表した。
今回獲得した資金は、マーケットプレイスの拡大、国際貨物の発送オプションや配送ルート選択、販売自動化の値決めをする Freightos のソフトウェア開発に利用される。
2011年に設立された Freightos のグローバル本社は香港にあり、アジア事業での中核的なローンチ地点として機能している。しかし、本社を香港に移転するまで、Freightos の拠点はイスラエルのエルサレムにあった。
同社によると、Freightos のマーケットプレイスがローンチされたのは2016年7月で、今では1万の登録ユーザと何十社ものセラーを抱えているという。
Freightos は Expedia や Kayak といった旅行予約企業と度々比較される。
同社のシステムを利用しているロジスティクスプロバイダは1,000社にも及び、日本通運、CEVA Logistics、Hellmann Worldwide Logistics などの大手企業も含まれるという。
同社 CEO の Zvi Shreiber 氏は公式声明で次のようにコメントした。
デジタルロジスティクスの時代が到来しました。これを活用すれば、世界中の企業にとって輸出入がより簡単になります。かつては無視されたセクターだった物流業界は、デジタル化に向け、今は機が熟しています。

Freightos の製品と最近の動き
Freightos によってなされた興味深い決断の一つは、「Freightos International Freight Index(国際貨物インデックス)」という無料サービスの提供だ。この製品は業界に価格設定のインサイトを提供するものだが、通常は何千ドルもするサービスである。これを無料で提供するとはユニークな価値創出だといえる。
GE Ventures でマネージングディレクターを務める Jonathan Pulitzer 氏は今回の投資の動機の一つとして、「世界的なインダストリアルカンパニー」大手になるという GE の使命があったという。
Freightos のテクノロジーは、わずか5年で多くのロジスティクスプロバイダの効率運営に貢献し、また Freightos のマーケットプレイスは華々しい成長と顧客保持の実績を残しました。(Pulitzer 氏)
最近の動きの中でも最たるものは、航空貨物料金マネジメントに特化したスペイン・バルセロナの企業 WebCargoNet を買収したことだろう。
Freightos はこれまで、Aleph VC、Annox Capital、Gold Lion Holdings Limited、ICV、Master(香港)Toys、MSR Capital、OurCrowd、Sadara Ventures などの投資家から総額で5,000万米ドルの資金を調達している。
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