子育てママも在宅ワーク可能にーースキル可視化、就職まで一気通貫のプログラミング教育「インフラトップ」1.6億円を調達

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インフラトップ代表取締役の大島礼頌氏

「Webスク」や「WebCamp」などのプログラミング教育事業を展開するインフラトップは4月24日、SMBCベンチャーキャピタル、ベクトル、西武しんきんキャピタル、Mistletoe(ミスルトウ)を引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。本誌取材に同社代表取締役の大島礼頌氏が答えてくれた。

調達した資金は総額で1.6億円で払込日や株式比率などの詳細は非公開。同社は2016年2月にEast Venturesから第三者割当増資で3000万円の資金調達を実施しており、今回が2回目の株式による調達となる。

インフラトップの創業は2014年11月。学生起業家でサイバーエージェント・ベンチャーズやリクルートなどでキャリアを経験した大島礼頌氏が、既存教育のあり方に一石を投じたいとプログラミング学習サービスを立ち上げたのがきっかけだ。

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インフラトップは学習だけでなく、その先の仕事や年収といったゴールを明確に意識しているのが特徴で、例えばWebスクでは6カ月のプログラミング学習で年収400万円以上の転職を保証、達成できない場合は全額返金を謳っている。1カ月のブートキャンプ方式「WebCamp」についてもコンセプトは同様だ。

また、同社ではこの「入り口から出口まで」をテクノロジーで効率化するために独自の学習管理システム「WALS」を提供している。学習しているコースやコンテンツを時系列で進捗管理し、自分の学習したスキルが現在どのような状況になっているか可視化してくれる。

例えば特定のネット系企業に就職するにはHTML、CSS、PHPなどなど、これだけのプログラミング技術が必要で、現在の学習進捗は70%…という具合だ。まだ実験的な状況ではあったが、進捗管理のシステムにジョブオファーの掲示板が表示されており、ここでも入り口から出口までを強く意識した作りになっていた。

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そしてもうひとつ彼らを特徴づけるプログラムが「ママ向け」コースの存在だ。大島氏によれば、年間250名のママさんプログラマーを輩出しており「日本で一番ママさんが集まってる教室」(大島氏)という話だ。

実際に同社の教室には託児用のプレイルームマットがあったりして子育て中のママがここで学習し、その後に就職活動ができる環境が提供されていた。(託児については子供の数が増えて現在は外部の託児事業者に委託するようになったそうだが)

とあるママさんはここでウェブ関連のプログラミングを学び、企業に就職、しばらくの期間を経て現在は在宅で子育てしながらお仕事をされているという話だった。

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教室ありきのプログラミング教室であれば、ネットビジネス的なスケール感は感じにくい。しかし彼らのように「教育中スキルの可視化」や「企業とのマッチング」を中心に考えれば、データ世界での勝負ができる。

ママさんはじめ、まだまだ現役世代として働いて社会貢献や自己実現できるのに、時間や場所の問題でその力を発揮できない人材は大変もったいない。少子高齢化が叫ばれる中の労働人口の無駄遣いは罪だ。テクノロジーやインターネットにはこの部分を効率化できる可能性が大いにある。

インフラトップでは今回の調達を機に経営幹部候補の人材を採用し、経営基盤や開発力の強化に努めるということだった。