インドのオンライン食肉マーケットプレイス「Licious」、デリーなど首都圏進出に向けシリーズBラウンドで1,000万米ドルを調達

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Licious 共同設立者の Abhay Hanjura 氏(左)と Vivek Gupta 氏
Image Credit: Licious

バンガロールに本社を置く Delightful Gourmet Pvt. Ltd が運営するオンライン食肉マーケットプレイス Licious は、既存投資家の Mayfield India3one4 Capital がリードするシリーズ B ラウンドで1,000万米ドルを調達した。このラウンドにはロシアの Sistema Asia Fund や韓国の VC 企業 Neoplux Technology Fund も参加している。Neoplux がインドで投資を行うのは今回が初。

Licious は今回調達した資金を活用して事業成長を促進し、ハイデラバードやデリーを中心とする首都圏などの市場への進出計画を進めていくことになる。

Licious の共同設立者 Vivek Gupta 氏はこう語る。

不確実性の高い資金調達環境において最も評判の良い投資企業をなんとか確保できたことで、自分たちの事業に自信を持つことができ、とても有り難く思っています。私たちの強みは、収益性と持続可能性に重点を置いた堅実なビジネス基盤の上で事業運営を行っている点です。バンガロール市場における基盤強化やその後のバックエンド強化、新市場への拡大を行う上で、シリーズ B での調達資金は大きな助けとなります。

Image credit: Licious

Abhay Hanjura 氏と Gupta 氏によって2015年7月に設立された Licious は、安全で信頼できる新鮮な美味しい肉が見つからないという長年にわたる問題の解決を目指している。その目標は、 新鮮でジューシーな柔らかい鶏肉やラムチョップ、とれたての新鮮なシーフードなど、肉への欲望にすべて応えるワンストップショップになることだ。

バンガロールに本社を置き、最近ハイデラバードに進出した Licious はゼロ在庫モデルを考案した。同社は家畜の管理や食肉の取扱技術に優れた大手食肉業者と契約を結んでいる。現在提供している商品は大きく分けて、新鮮なチキン、ラム、シーフード、マリネ、コールドカット(薄切りの冷したソーセージやパテなどの加工肉)の5つがある。

肉製品は厳格な内部品質検査を経た後に調達され、Licious が所有および運営する最先端の処理ユニットで処理される。電話、ウェブサイトまたはモバイルアプリから注文が可能。配達に用いられるコンテナは特許取得済みで安全であり、真空密閉・温度管理されている。また、120分以内での配達を保証している。

Image credit: Licious

Licious はここ2年で急速に拡大しており、現在は11の配送ハブを持ち、様々な役割を持った約250人の従業員を抱えている。プレスリリースによると、最初の月では1,000件ほどだった注文数は、2017年には5万件にまで増加している。

同社は昨年4月に3one4 Capital と Mayfield Capital からシリーズ A ラウンドで350万米ドルを調達した。それ以前にも、ローンチの際にエンジェルラウンドで資金調達を行っている。

Sistema Asia Fund Advisory でマネージングディレクターを務める Dhruv Kapoor 氏は次のように語る。

十分な需要(70%以上が非菜食主義者)、かつ、供給サイドのほとんど(90%以上)が組織化されていない市場において、Licious は豊富な品揃えの食肉グルメブランドを最初に築いた先駆者です。同社はバンガロールにおいて、資本効率の良い方法で急速な規模拡大と高い顧客ロイヤリティを達成してみせました。

食肉の e テーリング(電子小売)業界には他にも ZappfreshFreshToHome というスタートアップが存在する。

【via e27】 @e27co

【原文】

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