冷蔵庫、食器洗い、靴や水槽の中など用途は多彩——水の中にも入れられる充電式ピンポンボール型殺菌灯「Orb」がKickstarterに登場

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これからの季節、高温多湿の日本で気になるのは食中毒だ。時代とともに、塩素やオゾンを使った除菌消毒や冷蔵技術は発達してきたが、それでも春から夏にかけて、集団食中毒のニュースが毎年世間を賑わせることになる。衛生管理に何らかのディスラプトは起きないものだろうか。

LED による光を使ったニキビ予防やアンチエイジングのための医療機器を開発してきた reVive Light Therapy が、ピンポンボール型の殺菌灯システム「Orb」を披露し、3月末から Kickstarter 上でクラウドファンディングを開始している。

Orb は光波長405nm(ナノメートル)の青色光と UV-A(紫外線 A 波)を発するポータブルの殺菌灯だ。充電可能で水の中にも入れられるので、食器や哺乳瓶、靴や加湿器の水タンクの殺菌のほか、水槽に藻やコケがついたりバクテリアが繁殖したりするのを防ぐこともできる。冷蔵庫に入れておけば、食品に含まれる雑菌の繁殖を抑制することもできるだろう。

殺菌灯と言えば、スーパーマーケットの精肉や鮮魚の販売コーナーの隅っこによく置かれていたもので、蚊やハエが音を立てて次々と音を立てて落ちていく様には、子供心に圧巻だった記憶がある。Orb のテーマは殺虫ではなく殺菌であるため、放つ光はスーパーに置かれていたものほど強力ではないが、コンセントに電源をつなぐ必要がなく小型化されている点に時代の進歩を感じる。

Early Bird の特典は既に終了しており、現在、注文予約が可能なのは Orb 殺菌灯 2個と充電器からなるシステム一式が65ドルから。送料はアメリカ国内であれば7ドルで済むが、日本で受け取るとなると50ドルとなりやや割高なのは残念だ。 reVive Light Therapy は従来からの医療機器を、アジア向けには中国の代理店から発送しているので、Orb についても大量生産に入れば、これらの代理店経由で送料を圧縮して世界中に商品供給できるようになるだろう。

現在実施されているクラウドファンディング・キャンペーンには、25,000ドルの募集に対し17,000ドル程度の資金が集まっている。キャンペーンの実施は、日本時間で4月21日の朝6時過ぎまでとなっている。商品の発送は、今年の8月から9月の予定。

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