二人っ子政策開始から1年、中国の保育・育児テック業界に追い風

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Image credit: oculo / 123RF

中国の一人っ子政策は、男女数の不均衡、リトルエンペラーの問題や、保育、育児、教育消費の急増など広範な影響を及ぼしている。そして、二人っ子政策の実施から1年以上が経過した今、オンラインの保育・育児市場が恩恵を受けることになりそうだ。政策の浸透は予想よりも遅いが、2016年には前年比で11.5%増となる1,786万人の子供が生まれ、2000年以降では新生児の数が最多となった。

テクノロジーに慣れ親しんだミレニアル世代が家族を持つようになり、様々な方法で育児に取り組んでいる。オンライン保育・育児企業はeコマースや育児専門コンテンツ、ソーシャルメディアを組み合わて提供することで、この消費者セグメントの需要に応えようとしている。調査会社 Analysys(易観)によると、育児eコマース市場の市場規模は2016年で2,930億人民元(約4.6兆円)となり、この高成長期は2018年まで続くと予想されている。

Analysys のリサーチャー、Jing Xiaolei(荊暁蕾)氏はインタビューでこう語っている(中国語)

モバイルインターネットの発展に伴い、若い親の消費行動は PC 時代に比べてすでに大きな変化を遂げています。オンライン上での消費パターンにおいて、ソーシャルメディアとエンターテイメントの要素が引き続き突出しており、品質、価格、サービスに対するユーザの期待は高まっています。

オンライン保育・育児業界が持つ可能性に惹かれて、投資家たちは膨大な額の資本を市場に投入している。大規模なオンライン育児コミュニティの Baby Tree(宝宝樹) は、2016年に30億人民元(約475億円)を調達し、粉ミルク、おむつ、おもちゃを販売するeコマース部門 Meitun(美囤媽媽)の拡大に力を入れている。Davdian.com(大V店)は母親をターゲットにしたeコマースプラットフォームで、シリーズCラウンドで少なくとも1,000万人民元(約1.6億円)を調達した。Lamabang(辣媽帮)は母親のためのオンラインコミュニティとしては最大で、6,600万人の登録ユーザを抱えている。同社はeコマース分野をさらに強化するために中国最大の O2O 小売企業 Suning(蘇寧)と提携を結んだ。また、今年初めにシリーズ D ラウンドを終了している(調達額は非公開)。

Davdian.com に投資を行った Eight Roads Ventures のプリンシパル Betty Cai(蔡蓉)氏はインタビューでこう語っている

二人っ子政策が完全に実施されれば、中国の新生児の数は年間1,900万人に達することも予想されます。そして将来、育児と教育への投資が増加し、その市場規模が3~4兆人民元(約47.5兆〜63.4兆円)という莫大なものになる可能性があります。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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