Cheetah Mobile(猟豹移動)が出資するLive.me、ライブストリーミング競争を制すべく6,000万米ドルを調達

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誕生日の贈り物としては最高だ! 6,000万米ドルの資金調達はそれだけで見事だが、同社がまだ設立して一年ということを鑑みればなおさら驚異的な数字である。

昨日(5月1日)、ケイマン諸島に拠点を置くライブストリーミング企業の Live.me が大規模なラウンドを発表した。同社の株式の大半は中国のアプリ開発企業 Cheetah Mobile(猟豹移動)が所有している。

ラウンドに参加した投資家は、Evolution Media China(EMC 基金)、Gobi Ventures(戈壁創投)、IDG Capital、Matrix Partners China(経緯中国)、Welight Capital(微光創投)などだ。Cheetah Mobile も今回のラウンドに参加した。

このラウンドで Live.me の株式に占める Cheetah の持分は90%から70%に減少したものの、依然として過半数を維持している。

Cheetah Mobile の CEO である Sheng Fu 氏は公式声明で次のようにコメントした。

私たちのグローバルライブ動画ストリーミング事業は急成長していますが、そのパートナーとして、Matrix、EMC、Gobi、IDG、Welight が加わることを大変嬉しく思います。大手金融機関との提携を通して、Live.me を世界規模のソーシャルコミュニティに成長させるリソースも得られるようになります。

アメリカでの Live.me の認知度は高く、Fu 氏は海外での成長を促進するためにこの資金を活用すると述べた。また、研究開発と運営にも充てるという。

Live.me は数日前、一周年記念の動画を公開した。動画の中で同社は2,000万人のユーザがいるとしている。動画コンテンツの再生時間は毎日20万時間にのぼり、これまでに20億件の「いいね」があったことも紹介されている。

他のモバイルライブストリーミングプラットフォームと同様に、ユーザはギフトを購ることでパフォーマーを応援できる。Live.me によると、昨年は8億件のギフトが購入された。

棚からぼたもち?

Live.me は中国企業の Cheetah Mobile が所有している。中国ではライブストリーミングの人気が過熱しており、(Technode の記事では、ライブストリーミング熱は弱まるかもしれないと示唆しているものの)Cheetah Mobile 経由で同社が市場にアクセスできることは興味深い。

さらに、中国での強い存在感に加えアメリカでも非常に人気があり、知名度では YouTube や Facebook など大手サービスに引けを取らない。

Cheetah Mobile の月間アクティブユーザは6億2,300万人だが、その81%が中国国外から来ているという事実がその人気を裏付けている。

Facebook は最近、暴力事件の動画が閲覧可能な状態にあったことから炎上し、ライブストリーミングの負の側面として社会問題となった。

ニュースアプリ「News Republic」の読者も Cheetah Mobile ユーザと言える。同社は他にも Clean Master と Battery Doctor をリリースしている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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